いつもより犬の呼吸が早い?早い呼吸を引き起こす原因や対処法とは

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☆目次☆
1、犬の呼吸について知ろう
2、犬の呼吸が早くなる原因
3、早い呼吸を引き起こす犬の病気
4、いつもより犬の呼吸が早いときの対処法
5、呼吸だけでなく愛犬の体全体のチェックを!
犬の呼吸について知ろう

呼吸から犬の不調を知るためには、正常な状態を知っておくことが重要です。いつもとどう違うのかに気づくためには、日頃から犬の様子を観察することが不可欠だと言えます。
犬種や年齢、体の大きさにもよりますが、犬の呼吸数は1分間に10~35回が正常とされています。犬の呼吸は、寝ているときを基準に考えると良いでしょう。犬が安静にしているとき、特に就寝時の呼吸をカウントしてみます。
1分間に何回呼吸しているかを把握することで、いつもより呼吸が早いと感じたときにどれくらい呼吸数が違うのかがわかり、それが異常なのかそうでないかの判断材料の一つになります。
カウント方法は、1分間丸々使って呼吸を数える必要はなく、15秒間もしくは20秒間数え、それを1分間に変換します。例えば、15秒間で4回呼吸していた場合、1分間ではその4倍の16回だと計算できます。
安静にしているにも関わらず1分間に40回を超える呼吸をしている場合は正常とは言いがたいため、動物病院に相談した方が良いでしょう。
呼吸以外にも、呼吸する音が異常に大きかったり喉がかすれるような異音が混じっていたり、または犬の様子が明らかに苦しそうであったりよだれが止まらなかったりなど、体全体に異変がないかどうかチェックすることも大切です。
いつもよりも呼吸が早いというだけで病気だと決めることはできませんが、呼吸だけでなくそれ以外の部分でもいつもと違う部分がないか異変を見逃さないようにしましょう。
犬の呼吸が早くなる原因

☆運動後のパンティング
呼吸が早くなる原因として、代表的なものが運動後です。人間もそうですが、運動した後の呼吸は体温調節や酸素を効率的に取り入れるためなど、生理的な要因で自然に早くなるもので、正常な体の反応と言えます。
特に犬は汗腺が少なく、汗をあまりかきません。汗による体温調節ができないため口呼吸で熱を放出する必要があり、口を開けて「はぁはぁ」と呼吸をします。これをパンティングと言います。
パンティングによりいつもより早い呼吸をするものの、長時間続くものではないため、しばらくして落ち着くようであれば問題ないでしょう。
☆ストレス
ストレスによって呼吸が早くなることもあります。呼吸の早さに加えて、落ち着きがなくなったりあくびが多くなったり、うろうろしたりするといった行動が伴うようであれば、ストレスを感じている可能性があります。
ストレスの原因は様々です。犬の様子を見ながら原因を探り、犬を安心させるようにすることが大切です。
☆外傷による痛み
体のどこかに痛みがある場合、呼吸が早くなることがあります。人間の場合もそうですが、どこかに痛みがある場合は呼吸が浅く早くなることは犬にも起こることです。
ケガをしている場合は患部を舐めることが多いため、頻繁に体の同じ部分を舐めるようになるなどの行動があれば、動物病院で診察してもらいましょう。
早い呼吸を引き起こす犬の病気

☆呼吸器の病気
いつもより呼吸が早くなる理由として、病気にかかっているケースも少なくありません。呼吸に直接関係する病気としてまず挙げられるのが、肺炎や気管支炎などの呼吸器の病気です。
病気によりスムーズに呼吸ができなくなるため、自然と呼吸の回数が増えて酸素を取り込もうとし、呼吸が早くなります。
☆心臓病
心筋症などの心臓病でも呼吸が早くなります。病気が進行すると肺に水がたまり、呼吸困難を起こす肺水腫になることもあります。
☆フィラリア症
フィラリアに感染することで心臓にフィラリアが寄生し、肺水腫や胸水を起こしたり、呼吸器症状を発症したりします。
☆鼻炎
鼻づまりによって呼吸が苦しくなり、いつもよりも呼吸が早くなります。フガフガと苦しそうな呼吸が聞こえる場合があります。
☆熱中症
犬は基本的に体温調節をパンティングによって行いますが、熱中症になると体温調節が追いつかず、ひたすら荒い呼吸をしたり、大量のよだれを出したりするようになります。
熱中症が疑われる場合は、危険な状態に陥る前にすぐ動物病院に連絡、病院に行く前に応急処置としてどうすれば良いか聞いた上で動物病院を受診しましょう。
☆短頭種気道症候群
主に短頭種と呼ばれる、パグやフレンチブルドッグ、ペキニーズなどの犬種に多い呼吸の病気です。
外鼻孔狭窄や軟口蓋過長症、気管虚脱など、もともと鼻孔や気道が狭い性質のため呼吸の病気にかかりやすく、少しの運動で呼吸が荒くなりやすいので日頃から注意が必要です。
いつもより犬の呼吸が早いときの対処法

いつもより呼吸が早いと感じたときは、まず全身の状態をチェックした上で必要に応じて動物病院に連絡し、様子を伝えて対応策を聞きましょう。
☆唇や舌の色をチェック
全身状態のチェックの際は、唇や舌の色にも注目します。健康的なピンク色など、血色が良いときは特に心配ないケースが多いです。しかし、紫色や暗赤色など血色が悪い場合は迷わず動物病院に連れて行きましょう。
☆呼吸の音や嘔吐、よだれの有無をチェック
呼吸がガーガーと苦しそうな音である場合や、異音が混じっていないかも重要なポイントです。また、嘔吐や震え、よだれが大量に出ていないかも確認しましょう。
☆経過観察の場合は楽な姿勢にする
動物病院に相談し、様子見で良いと言われた場合は、楽に呼吸できる姿勢が取れるようにします。なお、熱中症が疑われる場合は、涼しい場所で水分補給するようにしましょう。
呼吸だけでなく愛犬の体全体のチェックを!

愛犬にはできるだけ健康で長生きしてもらいたいと思うものでしょう。呼吸の変化は、呼吸音などで比較的異常に気づきやすい箇所でもあります。
普段から愛犬の様子を観察し、些細な変化を見逃さないことによって、隠れていた病気が早期に見つけられる可能性もあります。気になるところがあれば気軽に動物病院に相談し、呼吸だけでなく体全体のチェックをして愛犬との絆を深めていきましょう。