2023-03-24 11:46:00 +0900
犬の皮膚とかゆみの原因について解説!かゆみを引き起こす疾患とは? 犬は皮膚が薄く、特に外界の刺激や乾燥から守る役割を持っている角質層を含む表皮は、人間のおよそ1/5程度の厚さしかありません。
そのため、皮膚トラブルを抱え、かゆみに悩まされている犬が少なくありません。
皮膚炎の原因は多種多様であり、複数の要因が原因となっていることもあります。
今回は、かゆみを起こす原因とその治療法や対策法を紹介します。


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☆目次☆
1、犬の皮膚と皮膚炎の原因
2、かゆみを引き起こす犬の疾患
3、かゆみの主な治療法や対処法
4、かゆみを正しく理解して愛犬と快適な暮らしを

犬の皮膚と皮膚炎の原因

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まずは犬の皮膚について知っておきましょう。犬の皮膚は人間と同じく、表皮、真皮、皮下組織の3層構造です。表皮は4層でできていて、外側から角質層(かくしつそう)、顆粒層(かりゅうそう)、有棘層(ゆうきょくそう)、基底層(きていそう)となっています。

特に外側の角質層は外界の刺激から皮膚を守るための機能と、皮膚の内部から水分が蒸発するのを防ぐ機能を有しており、皮膚にとって重要な部分です。

角質層には、皮脂膜、天然保湿因子、角質細胞間脂質が存在していて、これらが適切に働くことによって健康的な皮膚を保つことができます。この内のどれかに異常があると、バリア機能を保つことができなくなり、様々な疾患にかかりやすくなってしまうのです。

犬の皮膚は個体差はあるもののpH7.2~9.0程度の弱塩基性です。
このくらいのpHは細菌などが繁殖しやすいpHであるため、犬の皮膚は特に感染症や炎症などの皮膚炎が起こりやすいと言えます。

また、皮膚のターンオーバーの長さも関係しています。ターンオーバーとは、表皮の下にある基底層が作った新しい細胞が最上層にある角質層まで上がり、剥がれ落ちるという一連の流れのことを言います。

犬のターンオーバーは通常20日程度で、人間に比べて短いのですが、これがさらに短くなってしまうことで、新しく作り出された細胞が不完全なままフケになってしまいます。

皮膚に感染症を起こす細菌はこのフケがエサになるので、フケが増加すると細菌はさらに繁殖しやすくなってしまい、皮膚炎の発症や悪化の原因となります。

かゆみを引き起こす犬の疾患

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かゆみを引き起こす原因として、主に寄生虫や細菌、真菌、アレルギーが挙げられます。

☆寄生虫が原因の皮膚炎
寄生虫が原因の皮膚炎では、疥癬や毛包虫症などが発症します。これらは、ヒゼンダニやイヌニキビダニが寄生することで生じる疾患で、主な症状としてかゆみや赤み、脱毛などの症状が見られます。基本的にダニが完全にいなくなるまで治療を続ける必要があるので、定期的な検査が必要です。

☆細菌や真菌が原因の皮膚炎
細菌や真菌などが原因の場合、マラセチア性皮膚炎、膿皮症、皮膚糸状菌症が挙げられます。マラセチア性皮膚炎とは、通常、犬の皮膚に常在している菌の一つである「マラセチア」が増加してしまうことで、かゆみや赤みを起こしてしまう皮膚炎です。

特に食事アレルギーやアトピー、代謝異常などの基礎疾患があると発症しやすいとされています。


☆膿皮症
膿皮症とは、細菌感染による皮膚炎で、黄色ブドウ球菌やレンサ球菌などが原因となります。免疫機能やバリア機能の低下などにより、これらの細菌が繁殖して発症します。

また、栄養状態やアレルギー、免疫不全などの基礎疾患が発症の原因となっている場合もあるので、膿皮症の症状が見られる場合、そのことも考慮する必要があります。

症状は湿疹、かゆみ、赤み、脱毛、フケなどの症状が見られますが、患部を掻きむしったりなめたりすることで症状が悪化する場合もあるため、防止するための対応が重要です。


☆皮膚糸状菌症
皮膚糸状菌症は、土壌に常在している犬小胞子菌や石膏状小胞子菌などの真菌に感染して起こる皮膚感染症です。主に子犬や抵抗力が落ちている犬に発症しやすく、犬の免疫力に深く関与している感染症です。人畜共通感染症の一つであり、人間にも感染することがあるので注意が必要です。症状は脱毛やフケ、発疹がメインで、かゆみは軽度とされています。

☆アレルギー性皮膚炎
アレルギーが原因で、かゆみや皮膚炎が生じることもあります。皮膚に異常が見られ、かゆみが出るときに他にも何らかの条件がある場合は、アレルギー性疾患が考えられます。

ここで言う条件とは、食事や場所、季節などが該当します。原因と思われる条件に心当たりがある場合、アレルギー検査や除去食試験を行い、原因物質の特定を行っていきます。


アレルギー性皮膚炎であれば、皮膚炎が良くなっても、原因物質の除去が行われなければ再発してしまうこともあります。そのため、皮膚炎の治療と同時に原因物質の除去が重要です。

アトピー性皮膚炎は、環境中に存在している原因物質に対して、免疫が過剰に働いてしまうことで生じる皮膚炎です。

ダニやノミ、花粉やハウスダストなどが原因物質になりやすく、生活の中から完全に排除することは難しいので、適切な治療が重要になります。


他にもマダニやノミ、シラミなどが原因の感染症でも、主症状としてかゆみが出る場合があります。

かゆみの主な治療法や対処法

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かゆみの原因によって使う医薬品は異なりますが、症状の程度によって、内服薬や外用剤、注射剤などを使い分けて治療します。適した治療は症状の程度に加え、それぞれの家庭のライフスタイルによっても異なってくるため、どの治療法が愛犬に適しているのか、獣医とよく相談し、納得して治療を行うことが大切です。

医薬品による治療の他にも、シャンプーや保湿も有効です。犬のシャンプーは人間とは違って毎日行うものではありませんが、皮膚の状態によって適切とされる頻度は異なります。また、乾燥によって皮膚炎が悪化したり、発症したりといったこともあるので、保湿も重要です。

皮膚炎を早期に発見するためにも、定期的な皮膚チェックが必要です。犬は体が毛で覆われているためチェックしづらい箇所もありますが、お腹や股間周りなどが皮膚炎の好発部位なので、かきわけて地肌をチェックするようにしましょう。

かゆみを正しく理解して愛犬と快適な暮らしを

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犬のかゆみは様々なことが原因となり、その原因によって対処法は異なります。犬が体をかいている姿は珍しいものではありませんが、その奥には重大な原因が隠されている可能性も少なくありません。また、飼い主さんが気づかないうちに犬が掻きむしってしまうと、さらに悪化してしまうこともあります。正しい知識と責任を持って早めの対処を行うことで、愛犬も快適な日々を過ごすことができるでしょう。

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