2023-02-24 11:00:00 +0900
犬が人にキスをする理由とは?犬が口周りを舐める危険性とその対処法 愛犬に、口周りをなめられたことがあるという飼い主さんは多いのではないでしょうか。愛犬からのスキンシップなので可愛いと思いつつも、辞めさせるべきかどうか迷っているかもしれません。ここでは、犬が人にキスをする意味やその危険性などについて解説します。正しい知識を知り、愛犬とのスキンシップの参考にしてみてください。

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☆目次☆
1、犬が飼い主さんにキスをする理由
2、犬とキスをする危険性と対処法
3、犬が持っている主な細菌
4、犬とのキスは体調に注意しよう!

犬が飼い主さんにキスをする理由

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犬が人をなめるという行為を愛情表現の一つだと捉えている人は多いですが、犬が飼い主さんにキスをするという行為には様々な理由があります。その中には愛情表現という意味も含まれますが、それだけではありません。ここでは、犬が人にキスをする理由を見ていきます。

☆挨拶
犬の祖先はオオカミで、人間に家畜化されることで現在の犬へと進化していきました。野生で暮らしていたときには、自分の群れかどうかの確認や仲間同士の挨拶という意味でキスをしていたと言われています。人間と暮らすようになっても、野生で暮らしていた頃の習性が残っていることが、飼い主さんにキスをする理由の一つと言えます。

☆ご飯の催促
犬が野生で暮らしていた頃、子犬は親から離乳食を与えられていました。その頃の離乳食は、親からの口移しが一般的です。犬の子供はお腹が空いたと表現したい時に、親の口をなめていました。つまり、口周りをなめるという行為にはご飯を食べたいという意味があります。

☆おいしそうなニオイがした時
単純に飼い主さんの口からおいしそうなニオイがした時も、犬はキスをすることがあります。この時にキスをする理由は、食欲や好奇心からだと考えられます。

☆不安がある
犬は不安や恐怖心を抱えているときにも、キスをすることがあります。恐怖や不安の対象から守って欲しいというサインなので、不安を取り除くことができれば、キスをする頻度を減らすことができるかもしれません。

一度、犬の生活環境に問題がないか
確認してみると良いでしょう。
また、愛犬の表情やしっぽにも注目してみましょう。不安や恐怖心を抱いている時には同時に表情が不安そうにしていたりしっぽが下がっていたりしているはずです。

☆愛情表現
犬は言葉を話すことができないので、気持ちを表現したい場合には行動や仕草で表そうとします。犬が飼い主さんの口の周りをなめるという行為は、服従表現や喜び、相手への敬意を表すとされています。

おもいっきり尻尾を振って表情もとっても嬉しそうにしていたら精一杯の喜びを表すためにキスをしている可能性が高いです。

犬とキスをする危険性と対処法

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犬に限らず、動物の口内には様々な細菌が存在しています。犬が持っている細菌の中には、人間の健康を大きく損なう性質のものもあります。特に免疫力が低い小さな子供がいる家庭では、犬とのキスは注意した方がいいでしょう。

対処法としては、犬の方からキスをしてきたとしても、決して飼い主さんからは行わないようにします。また、犬とスキンシップをしたあとは、石鹸などで汚れを取り除くことを心がけましょう。そうしておけば、リスクを遠ざけることが可能になります。

犬が持っている主な細菌

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犬が体内に所持している細菌の中の一部をご紹介します。犬からのキスでうつる可能性がある細菌の性質をあらかじめ把握しておけば、万が一の時にも対応しやすいので、きちんと性質を把握しておきましょう。

☆カプノサイトファーガ
カプノサイトファーガは、犬全体の7割に当たる犬種が保持している細菌です。犬には無害な細菌なので、犬の体内にあることは不自然ではありません。しかし、この細菌は人間の体内に入った時には悪質な症状を引き起こしてしまう場合があります。

カプノサイトファーガが、人体に侵入する経路の多くは経口感染です。犬とキスをしたり、傷口をなめられたりしたときには特に注意をしましょう。健康な人は感染する可能性が低いですが、子供や高齢者、妊婦の方は感染の可能性が高いので注意が必要です。


感染時には3~5日で腫れや発熱、下痢、腹痛、関節の痛みといった症状が現れます。症状自体は風邪などに似ていますが、もし放置してしまうと、心臓発作や腎不全を引き起こす原因となってしまいます。重篤な場合は手足を切断する必要が出て来たり、最悪の場合死に至る可能性もあるので注意しましょう。

☆サルモネラ菌
サルモネラ菌も人体に悪影響を引き起こす細菌です。サルモネラ菌が人体に侵入するとサルモネラ症を発症し、結果として胃腸炎などの症状を引き起こしてしまいます。健康な人なら重症化しにくいですが、高齢者や乳幼児など免疫力が低い人は注意が必要になります。

条件によっては、敗血症や髄膜炎を引き起こしてしまうケースもあり、最悪な場合には合併症から死に至る場合もあるほど危険なものです。免疫力が低下している人がいる家庭の場合は、犬とのスキンシップを控えるようにしましょう。


☆パスツレラ症
パスツレラ菌はほとんどの犬の口内に存在します。犬になめられたり噛まれたりした時に、感染が報告されている細菌です。しかし、犬から他の動物であれば感染しますが、犬から人間に感染することはほとんどなく、他の細菌よりも感染リスクは低いと言えるでしょう。

パスツレラ菌からパスツレラ症を発症すると、発熱や関節痛を感じるようになります。放置してしまうと骨髄炎にまで悪化してしまうので、違和感が出たらすぐに病院で診療してもらいましょう。

犬とのキスはほどほどに。

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愛犬が飼い主さんの口周りを舐める行為の意味は、愛情表現やご飯の催促、不安感のサインなど様々です。その行為自体を無理に止めさせる必要はありませんが、犬キスをした後、体調に変化があった場合は病院を受診した方が良いでしょう。

また、高齢者や乳幼児など免疫力が低下している人がいる家庭では、しつけをして止めさせることも検討しましょう。

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