2023-02-17 10:00:00 +0900
犬は脱臼しやすい!?膝蓋骨脱臼する原因や症状、普段からできる予防法とは 犬は毎日散歩へ行き、あちこち走り回るのが大好きな子が多いですよね。
でも時々足を痛そうにしていたり、歩き方が普段と違うということはありませんか?
もし、いつもと違うなと感じたら「膝蓋骨脱臼」通称パテラの可能性があるかもしれません。
特にチワワやトイプードルのような小型犬に発症するケースが多いです。
今回は、犬が脱臼の中でも膝蓋骨脱臼してしまう原因は何か、
そして脱臼してしまうとどういった症状が出るのかについて、
予防法や治療法と合わせて詳しくご紹介します。

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☆目次☆
1、犬の脱臼の原因と種類
2、グレード別の犬の膝蓋骨脱臼の症状
3、犬が脱臼してしまった時の治療法
4、普段からできる脱臼の予防法
5、犬の脱臼は早期発見が大切!

犬の脱臼の原因と種類

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犬が脱臼してしまう原因は様々で、先天的なものもあれば後天的なものもあります。

先天的な原因としては、生まれつき靭帯に何かしらの異常があって、もともと脱臼しやすい場合があります。
後天的な原因としては、骨や筋肉の形成異常があり成長段階で十分に骨や筋肉が成長せず、脱臼しやすくなってしまうことがあります。

他にも交通事故や高い所から転落した衝撃で脱臼することもありますし、栄養障害が原因で脱臼してしまうというケースも少なくありません。


また、一言で脱臼と言っても外れ方はいくつかあります。

膝蓋骨は大腿骨のくぼみにはまっているのですが、そのくぼみから内側に外れる内方脱臼や、外側に外れる外方脱臼、そして両側へ外れてしまう両方向性脱臼があり、特に多いのが内方脱臼です。

しかも片足だけでなく両足で発症することも珍しくありません。

グレード別の犬の膝蓋骨脱臼の症状

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犬の脱臼には、症状の度合いによってグレードがあります。グレード別にそれぞれの症状を見ていきましょう。

☆グレード1
スキップをするような動きをしたり激しい運動をすると痛がったりと、正常に歩けなくなることが多いです。状態としては、膝蓋骨はくぼみにはまってはいるものの、指で押すと脱臼してしまうというような状況です。

しかし、押すのをやめれば元の位置に戻るので、日常生活で脱臼をすることもほとんどなく、飼い主さんも気づかないという場合が少なくありません。


☆グレード2
膝蓋骨はグレード1と同じように普段はくぼみにはまっていますが、指で押すと簡単に脱臼してしまい、しかも押すのをやめても元の位置に戻りません。

また、後ろ足を曲げても脱臼してしまいます。脱臼している間は、正常に歩く事が出来なくなり、足を地面につけられなくなってしまいます。


それでも指で押したり、足を曲げ伸ばしたりすればすぐに正しい位置に戻すことが出来るため、それほど問題なく日常生活をおくることが可能です。

犬がこまめに足を曲げ伸ばししていたら、脱臼を元に戻そうとしている仕草の可能性もあるので、こうした行動を見かけたら放置せずに動物病院で診てもらうようにしましょう。

この状態を放置していると、次第に足の骨が変形してしまったり、靭帯に負担がかかり症状が悪化したりする恐れもあるので注意が必要です。


☆グレード3
グレード3になると常に脱臼した状態が続き、指で押すと正しい位置に戻りますが、またすぐに外れてしまいます。

そして後ろ足を曲げながら腰をかがめて歩くようになり、内股になったりもします。そのため、この段階で飼い主さんがようやく異常に気付くというケースも多いです。


☆グレード4
常に脱臼した状態で、自力で正しい位置に戻すことはできず、足の骨もねじれるなど変形している可能性が高いです。

その結果、ひざの関節も伸ばせなくなってしまい正しく歩けず、足を曲げながらうずくまるように歩いたり、不自然に足を持ち上げて地面にほとんど足をつけずに歩いたりするようになります。

また、触ると痛がったりもします。


 

犬が脱臼してしまった時の治療法

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犬が脱臼してしまった際の治療法には、注射や投薬、外科手術等があります。グレードが低く症状が軽い場合や、犬の健康状態により手術が出来ない場合に注射や投薬治療が行われます。

まだ症状が出ておらず脱臼が軽い状態ならば、筋肉注射を打って様子を見たり、鎮痛剤を使用して膝関節の炎症を抑えたりする方法が有効です。内服薬やサプリメントを与えて経過観察をすることもあります。


しかし、これらはあくまで一時的に炎症を抑えるだけであり、骨の構造そのものを治すというものではないため、根本的な治療という訳ではありません。あくまでも注射や投薬治療は、これ以上症状を悪化させないようにする目的で行われます。

症状が重い場合は、溝を深くして脱臼しにくくする外科手術を行うことが多いです。

しかし、骨が大きくねじれて変形してしまっていたり、膝蓋骨を支える靭帯が損傷していたりする等あまりに症状が重いと手術が出来ないケースもあるので、脱臼の症状を発見したらできるだけ早く手術をしたほうが良いでしょう。

また、症状が軽い段階で手術を行うというケースもあります。その場合は手術時間も短く、犬への負担が少ないため回復も早くなります。

 

普段からできる脱臼の予防法

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犬の脱臼は普段の生活を工夫することで予防することができます。

まずは、犬をあまり太らせないようにすることです。体重管理をして犬に適正体重を保たせるようにしましょう。そうすることで膝への負担も軽くなり、脱臼しにくい体にすることが出来ます。


また、適度な運動をさせることも重要です。運動で適正体重を保つだけでなく、筋肉を発達させることで骨への負担を軽減させます。しかし、脱臼の症状がある場合は、逆に運動制限が必要になることもあるので注意しましょう。

他にも、室内の床材を滑りにくい素材に替えるのも効果的です。例えば、コルク板やカーペットを敷いたり、フローリングの場合は滑り止めを塗ったりすると関節に負担がかからなくなりますし、事故も防げます。

また、犬の足の毛や爪を伸ばしっぱなしにしていると、滑る原因にもなるので、定期的にカットしてあげることも大切です。

犬の脱臼は早期発見が大切!

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膝蓋骨脱臼は特に小型犬によく見られる病気で、決して珍しいものではありません。そのため、「うちの犬は大丈夫」と思わずに、常に脱臼の症状が出ていないかをチェックするようにしましょう。

グレードが低いうちに発見できれば、それ以上悪化させないための治療をすることができますし、日常生活に支障がない程度の症状で済みます。

また、普段の生活環境を工夫することである程度予防することも可能なので、食事制限や運動で体調管理をしたり、室内の床材を滑りにくい素材に替えたりして、愛犬が脱臼しにくいように心掛けてあげましょう。


 

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