2023-01-28 11:00:00 +0900
犬のオッドアイの健康への影響は?飼う前に知っておきたい基礎知識 左右の瞳の色が違うワンちゃんを見たことがありますか?初めて見ると、「目の病気かな?」と感じるかもしれませんが、実は左右の瞳の色が違う状態はオッドアイと呼ばれるもので、猫や人にも見受けられます。この記事では、犬がオッドアイになる原因や健康への影響、またオッドアイになりやすい犬種について解説していきます。

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☆目次☆
1、犬がオッドアイになる原因
2、オッドアイが犬の健康に及ぼす影響
3、オッドアイになりやすい犬種
4、オッドアイの犬と長く一緒に生活するために

犬がオッドアイになる原因

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犬がオッドアイになる原因には、大きく分けて先天性のものと後天性のものがあります。まず先天的な原因として挙げられるのが「メラニン色素の減少」や「遺伝子の色素欠乏」、「胎内での色素形成異常」です。

そもそも、犬にしても人間にしても、目の色はメラニン色素の量で決まります。メラニン色素が濃い場合は茶色の目になりますが、メラニン色素を決定する遺伝子に突然変異が生じると、片方の目だけメラニン色素が薄まり、緑色や青色の目になるのです。


また、遺伝子の色素欠乏とは、母犬の胎内にいる時に発現するメラニン細胞の抑制遺伝子によるもので、片方の虹彩のメラニン色素だけが欠乏することで左右の目の色が違うという現象が発生します。

同様に胎内での色素形成異常も、母犬の胎内にいる間に起こる遺伝子異常が原因で、メラニン色素が正常に定着しなかった結果、症状が虹彩に現れるとオッドアイになります。

いずれにしても、先天性によるものは遺伝子が根本的な原因となっているため、人の手であらかじめ予防することはできません。


一方、後天的な原因には「外傷」や「目薬」、「病気」などがあります。

外傷は事故や犬同士の喧嘩の際、目の神経や虹彩が傷ついてメラニン色素の量が減少し、オッドアイになる可能性が出てきます。また、目薬とは緑内障や高眼圧症の治療に用いられる点眼薬を指します。使用するとメラニン色素が増加し、そのメラニン色素が沈着することで虹彩の色が変化するのです。


注意したいのが、外傷や目薬など明確な原因がないにもかかわらずオッドアイとなった場合です。

飼い主さんが予想するのは難しいですが、もしかすると緑内障や悪性黒色腫といった病気が隠れているかもしれません。

オッドアイが犬の健康に及ぼす影響

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一般的な犬と見た目が少し異なるため、体に何らかの影響があるのではと不安に感じるかもしれません。結論から述べると、先天的にオッドアイである犬に関しては少し注意が必要です。

遺伝子異常などが原因となっているため、視力や聴力に障害を持っている可能性が考えられます。もちろん全ての犬が該当する訳ではありませんが、先天性オッドアイのダルメシアンは難聴である確率がかなり高いと言われています。


聴覚は、犬にとって最も大切な感覚であり、通常なら人には聞き取れないような音も敏感に察知できます。微かな音も聞き逃さないことで危険を回避できるのですが、聴覚が劣っていると危機回避能力が低下し、結果的に事故などに遭う危険性も出てきます。

また、視力が弱いのは極端に少ないメラニン色素が関係していますが、紫外線のダメージを受けやすいというリスクも避けられません。目の病気にかかりやすく、強い紫外線が虹彩に刺激を与え続けることでガンを発症する可能性もあります。


基本的にはオッドアイの犬だからといって、健康に及ぼす影響から寿命が短いなどということはありません。何事も起こらず天寿を全うする犬も多いです。

ただし、目のメラニン色素が少ないために病気になったり、耳が聞こえず不慮の事故に遭ったりして命を落とすというリスクは、普通の犬より高くなります。

そのため、散歩中は車道に飛び出していかないようリードを短めにもつ、日差しが強い時は紫外線の影響を受けにくい時間に散歩をするなど、飼い主さんが気をつけなければならないことは多いでしょう。

オッドアイになりやすい犬種

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オッドアイになりやすい犬には、ダルメシアンやシーズー、シェットランド・シープドック、シベリアンハスキー、ボーダー・コリー、パビヨン、ダックスフンド、ドーベルマンなどが挙げられます。

あくまでも可能性が高いだけであって、これらの犬種全てがオッドアイになる訳ではありません。また、この中でもシベリアンハスキーに関しては、他の犬種と別物と考える必要があります。目の色が違うことが標準とされており、オッドアイではなく「バイアイ」と呼ばれます。


元々シベリアンハスキーはシベリア原産で、日照時間の少ない地域に適した犬種です。日光に当たる時間が少なければメラニン色素も減るので、この地に生息していた犬は青色や水色の目をしていました。

しかし近年は、シベリアンハスキーもペットとしてシベリア以外の地域でも飼われるようになりました。日照時間の多い地域なら、紫外線から虹彩を守らなければいけません。

その結果、目の色が青色から茶色へと変わっていったのですが、片目のみ変化を遂げた個体がオッドアイ誕生に繋がったと考えられています。


他の犬種よりもオッドアイが多いシベリアンハスキーですが、左右の目の色が違うのは遺伝子の異常が原因ではありません。生活環境の変化に順応するためであり、健康上の問題を心配する必要はないのです。

希少価値が高く、独特な雰囲気を醸し出すオッドアイに魅力を感じる人は多いですが、何か障害を抱えている可能性もゼロではありません。そういった意味では、カッコいい風貌を持ちつつも、健康不安を感じさせないシベリアンハスキーは、オッドアイファンにとって理想的な犬種と言えます。

 

オッドアイの犬と長く一緒に生活するために

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先天性にしても後天性にしても、オッドアイの犬と生活することになった場合、もしかすると愛犬は視力や聴力が弱いかもしれません。

また、メラニン色素が少ないため、紫外線のダメージを受けやすいという点も覚えておく必要があります。飼い主さんがオッドアイの知識を持ち、できる範囲で対策を取っていけば、何かしらリスクを抱えている愛犬でも長く一緒に過ごせる可能性が高まります。

家族に迎え入れる前に、しっかりとその犬についての知識を持っておきましょう。


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