愛犬がアレルギーかも?犬が患うアレルギー症状の原因とその対処法

いつまでも健やかに暮らしてほしいと願うのは当然ですが、一方で誤った飼育方法により、愛犬の健康を損なってしまうことがあるのも事実です。
犬も人と同様に生活環境や食事など普段のなにげない生活によって、重大な健康被害に見舞われる可能性もあります。
ここでは犬のアレルギーについて、症状やその原因、対処法についてお伝えします。
ALPHAICONではドッグウェアはもちろんのこと、愛犬にぜひ使っていただきたいドッググッズも厳選してご紹介していますのでぜひご活用してください。
☆目次☆
1、犬が患うアレルギーの特徴
2、アレルギーの原因になるもの
3、アレルギーの対処法は早期発見と迅速な治療
4、愛犬のアレルギー予防は普段の生活の見直しから!
犬が患うアレルギーの特徴

アレルギーと言えば、花粉を吸い込むことで起こるくしゃみや目の痒み、特定の食品を摂取して生じるじんましんなどのイメージが強いですが、アレルギーは人に限ったトラブルではありません。
犬も人と同様に、何らかの原因でアレルギーの症状に苦しめられることがあります。アレルギーは動物の体にある免疫機能が過剰に働いている状態であり、体内に入り込んだ異物を極端に有害であると誤認することで起こる健康被害です。
異物を体外に排出しようと過剰な反応が生じ、生活に支障が及ぶことも珍しくありません。この点においては、人も犬も違いはないといえるでしょう。
犬が患うアレルギー症状の多くは、強い痒みをもたらす皮膚炎です。痒い部分を鋭い爪でかきむしり、生じた傷からにじみ出た体液で周囲の皮膚が汚され、さらに強い痒みが発生します。
犬は人のように痒みを我慢することができないので、放置すると症状が悪化する一方です。傷から細菌が入り込んで、命の危機に陥る可能性もあります。
犬が同じ部分を何度もかきむしるようであればアレルギーを疑い、速やかに治療を受けさせることが大切です。
アレルギーの原因になるもの

☆ノミ
犬のアレルギーでもっとも多いのが、ノミアレルギー皮膚炎です。ノミは動物の血を吸って自分のえさにする虫ですが、吸血の際に麻酔作用がある唾液を注入します。
この唾液が異物と見なされ、強烈な痒みをもたらすアレルギー症状を引き起こすのです。唾液の量はほぼ無関係であり、犬も体質によっては一回刺されただけで全身に皮膚炎の症状がでることも珍しくありません。
痒みが強くなると犬は爪で皮膚をかきむしり、口が届く部分であれば噛むこともあります。痒みを和らげようと力一杯噛みつき、その際に生じた傷が原因で命を落とすこともあるので注意しなければいけません。
☆花粉や埃
花粉症は人だけのアレルギーではなく、犬にも起こります。稀に人のようなくしゃみをする犬もいますが、たいていはノミアレルギーとよく似た強い痒みをもたらす皮膚炎を患います。
初期は顔や足の先端、下腹部など一部分だけが痒くなりますが、やがて全身に痒みが生じるのが特徴です。
人と同様にスギや白樺などの花粉、砂埃などを吸い込むことで発症します。中には自分の抜け毛でアレルギーになってしまう個体もいるので、衛生管理の徹底が重要です。
☆特定の食品
食品アレルギーも人だけではなく犬にも見られる症状です。犬が患う食品アレルギーの原因物質は小麦粉や卵、乳製品など多岐にわたります。
中には牛肉や鶏肉など、ペットフードの材料として用いられている食品もあるので、もっとも注意すべき原因物質と言えるでしょう。
食品アレルギーは犬種や年齢を問わず、どの個体でも患う可能性があります。
また、何年も食べ続けて平気だった食品が、ある時から急にアレルギーの原因物質になったケースも少なくありません。
好物だからと安易に与えすぎず、体の具合を観察しながら判断する必要があります
アレルギーの対処法は早期発見と迅速な治療

愛犬のアレルギーについて、素人知識による自己流の対処は絶対にやってはいけません。
体が痒くなるなど症状は類似していたとしても、その原因はまったく異なる場合があり、正しい治療が遅れたことで症状が重篤化するおそれもあります。
アレルギーの治療は、原因を特定して初めて正しい方法で行うことができます。そのため、医学の知識を持たない素人は自己流で対処してはいけないのです。
愛犬が特定の部分をかきむしるなど、アレルギーを疑う行動を取っていた場合は、速やかに病院で診てもらうのが賢明です。犬のアレルギー症状に詳しい獣医であれば、アレルギーの原因を早期に特定できるでしょう。
一方でアレルギー症状は基本的に完治する病気ではなく、発症を抑えるのがほぼ唯一の対処法であるのも事実です。免疫機能が過剰に働くアレルギー症状は体質の問題でもあるので、一般的な病気のように細菌や腫瘍を取り除けば治るものではありません。
飼い主さんが正しい認識を持ち、獣医と協力しつつ愛犬の体調管理に気を配る必要があります。
飼い主さんができるアレルギー対策は、原因物質を近づけないことです。
例えば、食品や花粉などが原因であれば、生活環境を工夫することによって発症を防ぐことができます。
また、ノミアレルギーの場合は処方された薬を与える他、こまめにブラッシングを行ったり、ノミの住処である草むらに近寄らない散歩コースに変えたりすることでアレルギーを遠ざけることができるでしょう。
どれも単純な方法ですが、もっとも効果的で愛犬の体にも負担がかからない対策です。
愛犬のアレルギー予防は普段の生活の見直しから!

犬は自分の体調不良を言葉で訴えることはできません。また、痒みなどの症状を我慢することもできないので、かきむしったり噛みついたりして症状を悪化させることがあります。
しかし、飼い犬の体調管理は飼い主さんの責任であり、アレルギー症状と正しく認識するのも飼い主さんの務めです。ごはんのメニューを見直す、飼育スペースを清潔に保つ、散歩コースを変更するなどの気配りは飼い主さんだからこそできる対処法です。
愛犬が健やかに暮らせるためにも、正しい知識と判断ができるようにしましょう。