2022-12-16 11:00:00 +0900
犬の腎不全とは?愛犬の命を守るための食事やホームケアのポイント 愛犬の命に関わることもある腎不全。加齢や食事など様々な原因によって引き起こされる病気です。病気を発症してもきちんと対応すれば進行を遅らせたり、症状を軽くしたりすることができる疾患でもあります。そこで今回は、愛犬の命を守るためにも知っておきたい、犬の腎不全について解説していきます。万が一、愛犬が腎不全を発症した場合に備えて、食事の注意点やホームケアについても知っておきましょう。

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☆目次☆
1、犬の腎不全の基礎知識
2、腎不全を発症した犬のための食事の注意点
3、手軽にできる腎不全のホームケア
4、愛犬の腎不全は食事やホームケアでの対応が大切!

犬の腎不全の基礎知識

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☆そもそも腎臓の役割とは?
腎臓は、体内の血液をろ過して体にとって必要なものは再吸収し、老廃物など必要の無いものは尿として体外に排出する役割がある臓器です。さらに血圧を調節したり、赤血球を作るためのホルモンを分泌したりと生きていく上で欠かせない臓器の一つです。

その他にも体液量やミネラルバランスの調節、ビタミンDを活性化させ骨を丈夫にすることができます。


☆犬の腎不全の種類や原因
犬の腎不全には、2種類存在します。急性腎不全と慢性腎不全があり、急性腎不全は急激に症状が悪化してしまうものです。命に関わることもあり、数時間から数日の間で病気が進行することがある病気です。

急性腎不全の原因として考えられるのはウイルスや細菌による感染症や外傷、熱中症です。食べ物や薬による中毒で急性腎不全になるケースもあります。

また心筋症やショックを起こして血流や血圧の低下、免疫疾患が原因の腎炎も急性腎不全の引き金になると言われています。尿を体外に出せない結石や尿路閉塞も原因の一つです。


慢性腎不全の原因は食事やおやつ、他の病気の合併症として発症します。

遺伝的な要因も大きく、体質的な問題があると慢性腎不全になるケースも珍しくありません。急性腎不全を発症して完治することができなかった場合も、慢性腎不全に移行します。

生まれつき腎臓の発達が十分ではない犬は、早くて2歳から3歳で腎不全になってしまうこともあるのです。


☆治療方法
急性腎不全の治療はスピードが大切になります。短時間での治療がポイントとなり、早い対応が愛犬の命を助けるのです。脱水の症状がある場合は、点滴や状況に応じて薬剤投与もします。原因となる疾患が発見されれば、その治療にも取り組みます。

これらの処置をしても回復しないときには、透析を行います。急性腎不全は原因となるものを排除すれば回復することが多いので、できるだけ早く原因を突き止めることが肝心です。


慢性腎不全は症状をこれ以上悪化させないよう、病気の進行を遅らせるための治療が開始されます。血液中の毒素や老廃物を溜めないようにしながら、腎臓の機能を温存させます。

進行を遅らせるための血管拡張剤や、尿から老廃物をスムーズに排出させる吸着剤などが使われます。脱水症状があるときには静脈点滴や皮下点滴を取り入れる場合もあります。

腎不全を発症した犬のための食事の注意点

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☆たんぱく質は少なめにする
たんぱく質は食事の中でも大切な栄養素の一つですが、場合によっては腎臓に負荷を掛けることがあります。たんぱく質は尿素に変化する窒素を含み、過剰に摂取すると腎臓のろ過作業が増えてしまうのです。できるだけ腎臓に負担を掛けないためにも、たんぱく質の量には十分に注意しましょう。

☆リンは適量にする
ミネラルに含まれているリンは骨や細胞、歯を作るための栄養です。しかし多く摂りすぎてしまうと体内にリンが過剰に溜まってしまい、腎臓の機能を低下させてしまいます。

腎臓ケアなどと書かれているドッグフードはリンの量を調節していることが多いので、調整するのに困ったときにはそれを使うのも一つの方法です。


☆水分はしっかりとる
腎不全になっている犬は水分不足に陥りやすく、何も対応しないと脱水になりやすい状態です。尿の量も多くなり、体内の水分が自然と少なくなります。

食事だけでは水分補給が不十分なので、定期的に水分補給を促すようにしましょう。それでも脱水症状が続くようなら動物病院に行って、点滴をしてもらいます。


☆食べやすい工夫をする
腎不全になっている犬は食欲が落ち、なかなか食事をしてくれないときがあります。そんなときにはご飯は食べやすいように温めたり、水分を加えて柔らかくしたりしてスムーズに食べられるようにしてあげましょう。一度に多くの量が食べられない場合は回数を分けて食事を与えるようにします。

手軽にできる腎不全のホームケア

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☆マッサージで血行促進
腎不全のホームケアの一つに、マッサージがあります。マッサージをしてあげることで血行促進に繋がり、腎臓にしっかりと血液が送り込まれると言われています。マッサージで体も温めることができ、犬の健康にも役立つとされています。

マッサージをするときには背骨部分を中心に揉みほぐしましょう。最初は軽く撫でる程度にして反応を伺い、問題がないようならマッサージを続けます。

少しでも嫌がる様子があれば、すぐにやめることが大事です。背中を毛並みに沿って撫でるようにして、少しずつ力を加えるのがコツです。1日に5分程度を目安に行い、愛犬の表情をよく観察しながらマッサージを進めましょう。


☆散歩は適度に
腎不全になると体力や筋力が低下していきます。長い距離の散歩は犬の負担になるので、なるべく短時間で切り上げるようにします。

ただ家に閉じこもってばかりだと犬もストレスが溜まってしまうので、外に出て遊ばせることも重要です。無理のない範囲で運動ができるように管理してあげましょう。


☆転ばない工夫をする
筋力の低下によって、転ぶことが多くなります。体勢を崩しやすくなると腰が痛くなることもあるので、きちんと対策をしてあげましょう。室内に滑り止めマットを敷いて歩きやすくしたり、足の裏の毛は短めにカットして転びにくくしたりといった工夫が大切です。

また、万が一転んでしまったときのために、低い位置に物は置かないようにしましょう。物にぶつかって怪我をしてしまうと大変なので、愛犬が歩く場所は常に整理整頓が必須です。

 

愛犬の腎不全は食事やホームケアでの対応が大切!

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愛犬が腎不全になってしまったときには、病院での治療はもちろんのこと、飼い主さんによるケアも大切です。できるだけ長生きして貰うためにも、食事やホームケアをしっかりとして、大事な愛犬の命を守っていきましょう。

マッサージや水分補給のサポートなど、少しでも愛犬の症状が軽くなるような努力も必要です。家で対応しきれないときには、速やかに動物病院に足を運んで、積極的に治療を受けるようにしましょう。


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