2022-11-25 11:00:00 +0900
愛犬にダニが寄生したら?ダニがつく原因と発症した時の症状や予防法 ダニはクモやサソリの仲間で、とても小さな節足類です。
種類によっては吸血したり、アレルギーの原因や病気を媒介したりするので、人への被害を防止するグッズがドラッグストアなどでよく売られています。
しかし、ダニは人だけでなく犬にも被害を与えます。
ここでは、愛犬をダニから守るために飼い主さんができる予防法やダニがつく原因、症状などについてご紹介します。


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☆目次☆
1、犬に寄生するダニの種類とその原因
2、ダニによって発症する症状
3、犬につくダニの予防法
4、ダニとうまく共存しながら愛犬を守ろう

犬に寄生するダニの種類とその原因

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ダニの種類は多く、日本だけでも2,000種類以上いると言われています。その中で、犬に寄生するのは主に4種類です。

☆マダニ
日本に住むマダニは47種類です。マダニはダニの中でも体が大きく、動物の表皮に取りついて血を吸います。吸血する前も肉眼で見ることができますが、吸血すると体が100倍以上に膨れ上がります。

主な活動期間は3月から11月で、山や森に住んでシカや野ネズミ、野ウサギなどの野生動物を吸血しています。民家の裏山や裏庭、河川敷などにも生息しているため、犬や猫などのペットも被害を受けます。

日本紅斑熱やQ熱など多数の病気を媒介し、人にも被害をもたらしています。特に重症熱性血小板減少症候群(SFTS)では死亡例も見られます。

マダニが犬に寄生するのは散歩中やドッグランなどで遊んでいる時が多く、人の衣服について家に持ち込まれたマダニが寄生することもあります。


マダニは外気温が15℃以上になると活動期になるといわれており、近年、温暖化の影響で気温が高い季節が多いためか地域によっては通常よりマダニの活動期間が長いと言われています。

ハイキングやアウトドアなどしやすい時期に限ってマダニは発生するので、人は服装やノミ・ダニにも効果がある虫除けスプレーで、犬は服装、予防薬、虫除けスプレーなどで対策をしましょう。

☆ツメダニ
ツメダニは0.6ミリほどの大きさですが、肉眼でも確認が可能です。体色は白く、体の前方にかぎ爪を持っています。住宅に侵入し、人を刺します。

犬に寄生するのは「イヌツメダニ」という種類で、犬の皮膚に寄生し、かぎ爪でつけた傷口から体液やリンパ液を摂取します。


☆ヒゼンダニ
人にも寄生しますが、犬に寄生するのは「イヌセンコウヒゼンダニ」です。別名を疥癬(かいせん)と言い、肉眼で見ることはできません。

吸血はしませんが、犬の皮膚の角質層にトンネルを掘って生活します。顕微鏡検査をしなければ確認できないため、発見までに時間がかかり症状が出ると重症化する恐れもあります。

主に耳に寄生する「イヌミミヒゼンダニ」という種類もいます。


☆ニキビダニ
ニキビダニは普段から犬の毛穴に住んで、犬の垢や皮脂を食べて暮らしています。毛包虫(もうほうちゅう)とも呼ばれ、通常は無害です。

ただし、免疫力の弱い子犬や老犬、ステロイド剤を服用して免疫を抑えている犬などではニキビダニが異常繁殖し、皮膚病になることがあります。

マダニ以外のダニの寄生経路は、主に犬同士の接触です。ドッグランなどの不特定多数の犬が利用する場所で、ダニが寄生している犬から移ることで寄生します。
 

ダニによって発症する症状

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ダニが犬に与える影響は、種類によって異なります。いずれの場合も発症したら獣医師の診察を受けるのが正しい対処法です。

☆マダニ
人にも発症するSFTSは、ウィルスを原因とする感染症です。2011年に特定され、ワクチンや根本的な治療薬は2022年の時点では開発されていません。

マダニに吸血されることで発症し、潜伏期間は6日から14日です。マダニを発見した時に無理に引きはがすとダニの口の一部が皮膚に残ってしまい、化膿の原因になります。

自分で取り除く場合には駆除薬を使ったり、専用のピンセットを使ったりして慎重に行いましょう。

SFTSは血液を介して、人に感染する可能性もあります。潜伏期間を考慮して、マダニを取り除いたあとも経過観察が必要です。発症すると発熱や嘔吐、皮膚炎などの症状があります。


その他に気をつけたいのは、バベシア症です。

マダニが吸血することで、バベシア原虫が犬の赤血球内に寄生して起こります。高熱が出て重度の貧血があり、血尿が見られます。一度感染すると体内にとどまり、免疫の低下に伴って再発する可能性があります。

その他にもライム症やエールリヒア症など、マダニは多くの症状の原因です。犬の場合、ライム症で症状が出ることは稀ですが、人にも感染します。

子犬が大量のマダニに吸血されると貧血を起こすことがあり、吸血個所から菌が入ると感染症や皮膚炎になります。


☆ツメダニ
ツメダニは、ツメダニ性の皮膚炎を起こします。症状が出やすいのは足先や鼠径部、しっぽなどです。大量のフケが出るのが特徴で、左右対称の脱毛やただれ、かゆみなどがあります。

☆ヒゼンダニ
ヒゼンダニが寄生すると強いかゆみが出て、脱毛や赤い発疹などの症状があります。症状が出やすいのは、足先やお腹などの柔らかい部分です。

ミミヒゼンダニも、強いかゆみをもたらします。感染するとダニの排泄物や分泌物で、耳垢が黒く変色します。気づかずにいると犬の首が傾いたり、外耳にも症状が出たりします。


☆ニキビダニ
ニキビダニは犬に常在しており、免疫力が低下しているとき以外は症状が出ません。ニキビダニ症が発症すると、目や口の周りなどに強いかゆみが出ます。犬が掻いてしまうと脱毛して、二次感染を起こすこともあります。
 

犬につくダニの予防法

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マダニを予防するには、散歩や屋外で活動する際にできるだけ草むらを避けるといったことしかできません。そのため、ダニ全般の対策として重要なのは予防薬です。

予防薬には、犬の体でダニが繁殖するのを抑える効果があります。背中に垂らすスポットタイプやスプレータイプ、チュアブルタイプなどの種類があり、投与の間隔は予防薬によって異なります。


ほかにも、散歩のあとすぐにブラッシングすることでダニの寄生を防いだり、ダニの発生を早期に発見したりすることが可能です。月に1、2回のシャンプーで皮膚を清潔に保つことも予防につながります。

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ダニとうまく共存しながら愛犬を守ろう

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ダニを完全に駆除することはできません。しかし、ダニの90%は無害であり、動植物の遺体の分解処理など自然界では大切な役割を果たしています。

自身で有害なダニの対策ができない犬は、飼い主さんが守ってあげることが必要です。

日ごろからブラッシングをしたり、シャンプーをしたりすることはダニ退治になるだけでなく、コミュニケーションの手段にもなりますので、ダニとうまく共存しながら愛犬を守ってあげましょう。


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