犬が白い泡を吐くのはなぜ?その原因と吐いたときの基本的な対処法

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☆目次☆
1、犬が白い泡を吐く原因
2、白い泡を吐いたときの基本的な対処法は?
3、白い泡以外に気を付けるべき嘔吐症状
4、愛犬が白い泡を吐いても焦らずに適切な対応を!
犬が白い泡を吐く原因
犬が白い泡を吐いたとき、その泡の正体は胃液です。胃液は白く泡立っていて、ところどころ透明な部分もあります。少し粘り気があるのが特徴で、拭き取ると糸を引くこともあります。時には白っぽい泡に黄色や緑色が混じることもありますが、それは胃液や胆汁の色です。なぜ胃液を吐くかというと、お腹がすいているためです。お腹がすくと唾液が過剰に分泌されます。犬はそれを飲み込もうとしますが、その際に吐き気を催し、空っぽの胃にたまった胃液が逆流して吐いてしまうのです。犬はもともと人間に比べて消化器官が未発達な動物なので嘔吐しやすい傾向がありますが、特に未成熟の子犬の場合はそれが顕著に見られます。このように、犬が白い泡を吐く主な原因は空腹にあり、食事時間の前に起こりがちな現象です。ただし、空腹以外にもストレスを感じたときなどに白い泡を吐くことがあります。例えば、一人で留守番をして長い間飼い主さんと離れていた場合や、引っ越しなど環境の変化にさらされたとき、長時間のドライブで乗り物酔いをしたときなどにも、白い泡を吐くことがあります。これらは病的なものではなく、一般的な生理的現象の一つといえますので、それほど心配する必要はありません。原因をしっかりと見極めたうえで落ち着いて対処するのがよいでしょう。
白い泡を吐いたときの基本的な対処法は?

犬が白い泡を吐いた後も元気に動き回り、いつもと様子が変わらないようであれば空腹が原因であると考えられます。そのため、続けて嘔吐しないようにドッグフードなどを与えて空腹を満たすようにしましょう。ただし、一度に大量の食べ物を与えると胃の消化活動が追い付かず、かえって嘔吐を繰り返してしまう結果につながりかねません。まずは少量のドッグフードを水分多めにふやかして与えるようにします。その後、6時間程度間を置きながら経過を観察して、再び嘔吐することがないかどうか様子を見ます。その間も脱水症状を起こさないよう、少量の水は与えるようにしましょう。
6時間を経過して嘔吐を起こさないようなら、食事を再開しても大丈夫です。最初はなるべく脂肪分の少ないドッグフードを柔らかめにふやかして与えます。こうすれば弱った胃に過度の負担がかかるのを防ぐことができます。そのあとは様子を見ながら通常の食事内容に戻していくようにします。
白い泡を吐く原因が空腹である場合は、吐くタイミングが毎回食事の前といった具合にほぼ決まっています。その場合は、食事の回数を増やして犬が空腹を感じる時間を短くするようにしてみましょう。通常は1日2回食事を与えるケースが多いですが、これを夜寝る前に1回追加して1日3回にするスタイルに変えてみます。そうすれば空腹時間を短縮することができるようになります。とはいえ、1回に与える食事量を同じにすれば、摂取する総カロリーがオーバーしてしまい、肥満をはじめ他の病気を引き起こすリスクも生じてしまいます。それを防ぐために、1日2回与えていた総量を3回に分けて与えるのがよいでしょう。総量が変わらなければ食事回数が増えたとしてもカロリーを抑えられ、胃にかかる負担も減らすことができます。
白い泡以外に気を付けるべき嘔吐症状
空腹が原因で白い泡を吐くのは生理現象なので特に心配はいりません。しかし、1日に何度も白い泡を吐いたり、食事を与えても食べなかったり、吐いた後にぐったりした様子を見せたりするようであれば、病気が疑われる他の原因が潜んでいるかもしれないので注意が必要です。まず疑われるのは、呼吸器系の疾患です。吐いたときに咳などはしていないでしょうか。見た目には白い泡を吐いているように見えても、実際はウイルス性の疾患による粘液などの場合もあります。1日に何度も吐いて咳込んだり元気がなかったりした場合は、早めに動物病院に連れていきましょう。このほかにも、吐いたものが白い泡ではなく、茶色っぽい液体であるような場合も注意が必要です。胃潰瘍や胃腸炎で出血していれば消化液によって茶色に変わることがあります。また、吐しゃ物の中に明らかに血液が認められる場合は、胃潰瘍などの消化器系の病気や肺・気管支などの呼吸器系の病気、また異物を飲み込んで食道などを傷つけたことによる出血も疑われます。胃液や胆汁などの色と見分けがつきにくいケースもありますが、色に少しでも違和感を覚えたら、自己判断せずに専門医などのアドバイスを求めるのがよいでしょう。
このように色で判別する以外にも、そもそも食べたものが消化されないで固形物のまま吐き出されるようなケースもあります。胃腸炎などを起こしている場合に見られる症状ですが、ぐったりして元気がないようであれば、歯茎の色が青みがかったり灰色がかったりしていないかどうかを確認して、重篤な状態に陥っているようなら、すぐにでも専門医の診察を受けることが必要です。
愛犬が白い泡を吐いても焦らずに適切な対応を!

犬が白い泡を吐く主な原因は空腹にあります。空腹によって胃から胃液が逆流し、それが白い泡となって嘔吐されるのです。犬はお腹が空いたことを、言葉で飼い主さんに伝えることはできません。それに、愛犬が毎回おやつをねだってきたら「食いしん坊なだけ」と思って見逃してしまうかもしれません。しかし、白い泡は言葉で伝えられない犬にとって空腹をアピールするサインでもあります。1日の食事回数を増やすなど、この機会に愛犬にあった生活習慣の見直しをしてみてはいかがでしょうか。