寝相でわかる!愛犬の心理や健康状態を寝ている姿で判断する方法

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☆目次☆
1、まずは犬の睡眠について理解しよう
2、寝相から愛犬の心理状態を知る
3、愛犬の体調を寝相で判断する
4、愛犬の寝相に注意を払おう!
まずは犬の睡眠について理解しよう

睡眠は、人間にとって健康を維持する大切な要素ですが、それは犬にも当てはまります。しかし、人と犬では必要な睡眠時間やサイクルが異なるため、違いを知り、適切な睡眠がとれるように配慮することが大切です。
犬の睡眠時間ですが、まず0歳から1歳までの子犬は、1日に18時間から19時間とされています。子犬の時期は、睡眠時間が長いだけでなく、眠りが深いのも特徴です。
子犬を迎えたばかりの時は特に、ついつい遊んだり撫でたりしたくなっちゃいますが、子犬の内は寝ている時や眠そうにしている時は、起こさないようにしてあげましょう。
1歳から7歳の成犬になると、睡眠時間は1日に12時間から15時間と少し短くなります。個体差がありますが、一般的に大型犬の方が寝る時間が長くなる傾向が見受けられます。
8歳以上のシニア犬になると、睡眠時間が1日18時間から19時間と子犬並みになります。
「シニアになってから寝てばっかりで大丈夫かしら?」と心配される飼い主さんも多いですが、それは疲労を回復するのに時間がかかるため、成犬よりも寝る時間が多くなるので、寝姿がいつも通りなら基本的に心配はいりません。(苦しそうなどいつもと違う様子でしたら獣医師に相談しましょう。)
このように見ていくと、犬の睡眠時間は人間と比べて多く必要とすることがわかります。これには、人間と犬の睡眠の質が関係しています。
人の睡眠は、浅い眠りであるレム睡眠と深い眠りとなるノンレム睡眠が90分間隔で繰り返されます。一方、犬の場合は、浅い眠りのウェイトが大きくなります。
ある研究では、8時間の睡眠の間に、睡眠を16分、覚醒時間が5分のサイクルを繰り返していたことがわかりました。野生の名残で、睡眠中に敵に襲われてもすぐに行動できるよう、臨戦態勢の睡眠をとっていることが理解できます。
普段の生活で敵に襲われることはないですが、例えば
「さっきまで寝ていたのに、おやつの袋を片付けようとしていたら起きて側にいた」
「帰って来た家族を玄関まで迎えに来ていた」
なんて経験はありませんか?それは、野生の名残があるからなのです。犬を飼っている方は、必要な睡眠時間を確保しつつ、その時間をクオリティの高いものにすることが大切です。
寝相から愛犬の心理状態を知る

犬は、人よりも睡眠時間が長いので、寝相を観察できる時間がたくさんあります。寝相から、愛犬の気持ちを理解していきましょう。
犬が寝るときの基本的な姿勢は「ドーナツ型」です。丸まって寝ることで、体の中で大切な内臓を守るとともに、体温を逃がさずにすみます。寒い時期や寒さを感じる場所では特に、丸まって寝ることが多いですが、暖かい季節や体温を維持するのに困らない場所でも丸まって寝ている場合は、緊張していたり身の危険を感じていたりすることが考えられます。
また、場合によっては寒くて丸まっていることもありますので、体調が悪い可能性も考えられます。その場合は獣医師に相談しましょう。
リラックスしているときには「横向き」で寝ることが多くなります。横向きは犬にとってリラックスできるポーズで、熟睡しているときによく見られます。
寝心地の良い環境で、気持ちの面でも心地よいと感じている場合に、横向きで寝ることが多いようです。
さらにリラックスしている場合に見せる寝相が、いわゆる「へそ天」といわれる仰向け寝です。お腹は、大切な内臓部分にあたるため、周りに外敵がいると感じる状況では決して出さない部分です。
その急所部分を無防備に見せている仰向け寝は、安心している証拠で、飼い主さんに対して厚い信頼を寄せていることを示しています。
逆に、愛犬が緊張しているときにはどんな寝相になるのでしょうか。まず一つが「うつ伏せ寝」です。うつ伏せで寝ていると、何かあったときにすぐに起きることができます。
警戒しているときや、周囲の環境に不安を感じている場合に、うつ伏せ寝をすることが多くなりますが、暑い夏など体を冷やしたい時に、床にうつぶせて寝ることもあります。
さらに、完全には丸くなっておらず、少し体をほどき気味で寝ているのは、内臓を守りつつ、すぐに動ける態勢をとっていて、若干の緊張状態といえるかもしれません。
犬によっては、好奇心が旺盛で、すぐに動ける姿勢をとっていることも考えられるため、愛犬の性格を加味して考慮するとよいでしょう。
また、お腹やどこかが痛くて伏せの体制になっている場合もあるので、食欲がなかったり、表情や動きがいつも違うと感じた場合は獣医師に相談しましょう。
愛犬の体調を寝相で判断する

寝相は、愛犬の心理状態だけでなく、体調の良し悪しを判断する材料になります。まず、横向きでありながら四肢を開いている場合は、暑さを感じて体温を逃がそうとしている可能性があります。
夏の暑い時期にこのような寝相をとっている場合は、エアコンをつけるなどの対策が必要かもしれません。暑さに弱い短頭種や肥満傾向がある犬の場合は特に気を付けましょう。
腹痛がある犬がとる寝相として、前脚を伸ばして腰を上げる「祈りのポーズ」が挙げられます。下痢や嘔吐などの症状を伴う胃腸炎やすい炎などの場合に、このポーズをとることがあるので、早めに動物病院で診てもらいましょう。
寝ているときに激しく動くことが頻繁にみられる場合は、脳の病気が考えられます。激しく震えたり、足をバタバタ動かすといったけいれんに似た寝相は、てんかんを発症している可能性もあります。この場合も動物病院で診てもらうのが良いですが、寝相を動画にとっておき、獣医師に見せながら相談するとよいかもしれません。
寝相とは直接関係はないのですが、人間と同様、犬にも睡眠障害があることを知っておくと、愛犬の体調を理解するうえで役立ちます。
極端に眠りが長くなったと感じる場合は、何かの病気が隠れている可能性があります。
逆に、睡眠時間が短くなり、眠りが浅く、夜中に吠えるといった症状がある場合は、認知症が考えられます。睡眠障害は、犬が寝る環境を変えることで改善できるケースもあります。照明や温度などを再考するのもよい方法です。
愛犬の寝相に注意を払おう!

睡眠は、犬の健康を左右する重要なポイントです。愛犬が心地よく寝ているか、不安を感じていないかは、寝相を見て判断できます。
さらに、寝相が病気のサインを示していることもありますし、眠りの質が変化していることを察知して、早期発見・早期治療につなげられる可能性もあります。
愛犬の寝相から、環境を改善する必要性も見極められます。可愛い寝姿を見るとつい癒されてしまいますが、飼い主さんとして愛犬の状態を把握できるようしっかりと寝相まで観察してあげましょう。