犬のマーキングの目的とは?室内でも行うマーキングの目的と犬の気持ち

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☆目次☆
1、犬が散歩中にマーキングするのはなぜ?
2、犬が室内でマーキングするときの気持ち
3、室内でのマーキングを防ぐための対処法
4、愛犬のマーキングの意味を理解して信頼関係を深めよう!
犬が散歩中にマーキングするのはなぜ?
散歩中に犬が電柱や街路樹などにおしっこをする行為をマーキングと呼びます。マーキングをする目的は、他の犬に対して自分の存在や縄張りをアピールすることです。マーキングは特にオス犬に多い傾向があり、できるだけ足を高くあげて高い位置に匂いをつけることで、自分が大きくて強い犬であることをアピールしているのです。また、マーキングの合間にくんくんと地面や木の幹などの匂いを嗅いでいる姿をみますが、この行為は他の犬がマーキングした形跡を確認している行動です。実は犬のおしっこには、おおよその年齢や性別、健康状態、発情の状態などの情報が含まれています。匂いを嗅ぐことで自分の散歩経路を通った犬の情報を集めているのです。マーキング自体はオスに多い行為ですが、マーキングで自分の情報を残すことを目的として発情期・繁殖期のメスも行うことがあります。散歩中に壁や電柱などにおしっこをして、発情期や繁殖期であるアピールや彼氏募集中といったようなメッセージを残します。散歩中にこの情報に気づいたオスは、メスのマーキングの上に自分のおしっこを重ねて自分の存在をアピールしてメスの彼氏募集のメッセージに応えます。
犬が室内でマーキングするときの気持ち

マーキングは、基本的に他の犬に自分の存在を示すためのものです。室内環境であれば他の犬が侵入してこないためマーキングを行うことはありませんが、引っ越しで生活環境の変化や家族構成の変化が起きたときなどにマーキングをすることがあります。室内で行うマーキングには、愛犬が抱えている不安やストレスなど、犬の気持ちが表れることがあります。
●不安からくるマーキング行為
引っ越しや家族構成の変化など、犬の生活環境に変化が起きた場合、室内にマーキング行為をすることがあります。犬はとても嗅覚が鋭いため、知らない匂いがしていると落ち着きません。特に引っ越しの場合は、安心していた環境が一変してどこもかしこも知らないところばかりという状況になってしまうため、とても不安を感じます。ハウスの中に自分の匂いや飼い主さんの匂いがついたタオルを入れて、安心できる場所を作ってあげましょう。
また、新しい子犬が増えたり、子猫を迎えたりと家族構成に変化があると、大切な飼い主さんをとられたような気分になったり、いらない子になったのではないかと不安を感じたりしてしまうことがあります。長めに散歩をしたり、おもちゃで遊んであげる時間をつくるなど意識してスキンシップをすると、あなたが大切に思っていることを伝えることができるのでおすすめです。
犬は長時間留守番をさせてしまうと、飼い主さんが近くにいないという不安や寂しさからマーキング行為をしてしまうことがあります。自分の匂いをつけて、不安な気持ちをなんとか落ち着かせようとしているため、怒らずに一緒に遊んで楽しむ時間を作ってあげると良いでしょう。
●恐怖感からくるマーキング行為
飼い主さんに強く叱られたり大きな音に驚いたりして犬が恐怖感を感じると、思わず粗相をしてしまうことがあります。このとき、粗相したことを怒ったり叩いたりしてしまうと、さらに恐怖を感じて怯えてしまいます。恐怖感を落ち着かせるため、優しく撫でてあげるなどのスキンシップをとることをおすすめします。
●信頼関係がうまくいかないときのマーキング行為
特にオスの場合は、犬と人間との関係がうまくいっていないときに室内でマーキング行為を行うことがあります。オス犬は縄張り意識が強いため「この家は自分のものなので好きにしても良い」という気持ちが生まれると、飼い主さんの匂いが強い場所にマーキングをしてしまいます。しつけをして犬と飼い主さんの信頼関係を強くすることで、自然とマーキング行為をしなくなります。
●仲良くしたいという気持ちからくるマーキング行為
人間や他の犬に対して「あなたと仲良くしたい」という気持ちを表すときにマーキング行為を行うことがあります。犬のおしっこには、自分の重要な情報が詰まっているため、信頼していない他の犬や人間に対して自分の情報を公開することはできません。特に飼い主さんを見つめながらおしっこをしたときは、飼い主さんに対しての信頼の気持ちがこめられています。室内でのマーキング行為は、人間側から見るとつい怒りたくなるかもしれませんが、親愛を表している行為を怒られてしまうと犬が混乱してしまいます。排泄場所以外でおしっこをした時には、その行為に隠れている意味を考えることが大切です。
室内でのマーキングを防ぐための対処法
散歩中のマーキング行為は気にならないと思いますが、室内でのマーキングはつい怒ってしまう人も多いでしょう。人間には同じように見える排泄とマーキングの違いは、量によって見分けることができます。簡単にいうと、一回の尿量がたっぷりなのが排泄で、小出しにあちこち行うのがマーキングです。マーキング行為には、様々な理由があります。室内でマーキングをする犬に対して感情のままに怒ってしまうと、犬にさらなるストレスを与えたり、信頼関係を失ってしまうことがあります。なぜマーキングをするのかを犬の立場になって考え、原因を取り除くことでマーキング行為を減らすことができます。
愛犬のマーキングの意味を理解して信頼関係を深めよう!

散歩中によく見かける犬のマーキング行為は、自分の縄張りを示したり、他の犬と情報交換をしたりするために行っています。しかし、犬が不安や恐怖感を感じていたりストレスを感じたりするときや、飼い主さんに対して自分の情報をさらけ出して親愛の情を示すときに行うこともあり、状況によって様々な目的や意味を持っています。マーキング行為にどのような気持ちや意味が隠されているのかを考えることで、愛犬とより信頼関係を築くことができるようになるでしょう。