犬の鼻血は危険なサイン!?愛犬が鼻血を出す主な原因とその対処法

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☆目次☆
1、病気が原因の危険な鼻血
2、生活習慣が原因の鼻血
3、犬が鼻血を出した時の対処法と注意点
4、愛犬の急な鼻血にも慌てず、事前にしっかりと準備をしよう!
病気が原因の危険な鼻血

鼻血はどのような動物にも起こる健康被害の一種ですが、同じ鼻血でも人間と犬では意味が大きく異なります。人間は鼻腔の近くに細い血管が多数存在するため、鼻をかむ程度の刺激でも傷が生じて出血するのは珍しいことではありませんし、何もしていない状態でも急に出血することもあります。人間は体の構造上、非常に鼻血を出しやすい動物と言えるでしょう。
一方、犬の場合は血管が鼻腔から離れているので、傷が原因で鼻血が出ることはほぼありません。そのため、犬の鼻血はそのほとんどが病気によって起こります。
中でも多いのががんの一種である鼻腔腫瘍で、高齢になるほど発症のリスクが増大します。鼻腔腫瘍になると鼻血の他に血の混ざった鼻水が出たり、くしゃみを繰り返すようになります。また、腫瘍によって顔が大きく腫れるのも特徴です。
鼻腔腫瘍そのものが稀な病気なため、飼い主さんが気づかないうちに重篤化するケースが少なくありません。鼻血も鮮やかな赤色ばかりではなく、濁った茶色や黄土色に染まることもあります。
素人判断では状態を正しく把握できないので、愛犬の鼻から汚れた液体が出ていたら速やかに専門の医療機関を頼るようにしましょう。
鼻腔腫瘍の他に多い鼻血の原因は、血小板減少症と呼ばれる免疫力が低下する病気によるものです。マルチーズやプードル、コッカー・スパニエルなどの小型犬が発症しやすい病気で、少しの刺激で出血するのが特徴です。
鼻血の他に血尿や血便、アザなどが頻発するので発見しやすい病気と言えますが、重篤化すると危険なのでこちらも早急な対処が求められます。
生活習慣が原因の鼻血

●歯周病が鼻血の原因になる
歯周病などの口内疾患は野生動物にはほとんど見られない半面、飼い犬などの愛玩動物のほとんどが患っていると言われています。歯周病が鼻血の原因になるケースもありますが、これは歯石に付着している細菌が鼻腔に感染し、粘膜や血管の細胞を傷つけているためです。
飼い犬が歯周病を患う原因の多くは、人間の食べ物(特におやつ)を与えていることにあります。歯周病の原因となる砂糖で味付けされた食べ物を、犬は自分の意思で避けることができません。空腹を感じていれば人間用の食べ物でも気にせず食べてしまいます。
結果、砂糖が付着した歯に細菌が繁殖し、虫歯や歯周病に見舞われてしまうのです。愛犬を危険な病気で苦しませないためにも、飼い主さんは犬の食事やおやつに気をつけなければなりません。
また、日々の歯磨きも非常に重要になってきます。
小さな頃から少しずつ歯磨きに慣らせ、愛犬の歯をきれいに保つことにより歯周病のリスクを減らすことができます。
●散歩中の事故で鼻血を出す場合
犬の鼻血は多くの場合、病気が原因で起こります。しかし稀に、病気ではないにも関わらず鼻血を出してしまうことがあります。病気以外の原因でもっとも多いのが散歩中に異物を吸い込んでしまったケースです。
犬は嗅覚が強く、匂いの種類や強さで様々な情報を得ています。散歩中は様々な物に鼻を近づけて匂いを嗅ぎますが、その際に異物を吸い込んだり、鼻を強くぶつけて怪我をしてしまうことがあるのです。
植物の葉や砂粒を吸い込んで鼻腔を傷つけるケースが多い他、他の犬と喧嘩をして怪我をすることもあります。外傷による出血も病気と同様、放置すると非常に危険なのですぐに病院での治療が必要です。
また、怪我は病気とは異なり、飼い主さんが気を配ることである程度は未然に防ぐことができます。
愛犬を散歩させる際は草むらや砂埃が飛散する場所を避ける、知らない犬に安易に近づかないなどの工夫をしましょう。
犬が鼻血を出した時の対処法と注意点

愛犬が鼻血を出すと、出血という事実も相まって慌ててしまいがちです。しかし、緊急事態だからこそ冷静な対処が必要です。
犬の鼻血は外見では原因が分からないため、安易に出血を止めようと鼻に詰め物を施すのはかえって危険です。犬は鼻で呼吸するので、詰め物で塞ぐと窒息するおそれがあります。
また、鼻を冷やしたり顔を上に向けるのも適切な方法ではありません。愛犬の体調不良を早期に知ることができるのは飼い主さんだけなので、対処を誤らないことが重要になります。
愛犬が鼻血を出した場合は、一刻も早く病院で治療を受けさせることが正しい対処法です。急ぎながらも愛犬の体に負担をかけないよう、慎重に運ぶことを心がけましょう。
緊急時の行動が愛犬の運命を左右するので、飼い主さんに必要なのは正しい知識と冷静な判断力と言えるでしょう。
愛犬の急な鼻血にも慌てず、事前にしっかりと準備をしよう!

犬の鼻血は急に起こる症状なので日頃の暮らしの中で未然に防ぐことはできません。しかし、歯周病が原因の鼻血は歯の衛生管理に気を配ることである程度の予防が可能になります。
砂糖などで味付けされた人間用の食べ物は与えない、定期的に病院で歯磨きを行うなどの対処で愛犬の口内疾患や鼻血のリスクを減らすことができるでしょう。
犬が鼻血を出す原因を正しく把握し、万が一に備えてすぐに治療ができる病院を準備しておくことが大切です。
また、鼻血が出た際に愛犬が床などで拭き取ってしまう可能性もあるため、気が付いたらすぐに携帯電話やスマートフォンで動画や写真を撮っておくと、獣医さんにこの様な感じだったと伝えることができます。
まずは飼い主さんが冷静に、を心がけましょう。