2022-07-01 17:30:00 +0900
犬が貧血になる原因とは?知っておきたい正しい知識と適切な対処方法 愛犬の健康管理は飼い主さんの責務ですが、健やかに飼育するためには犬の体について正しい知識を持つことが何よりも重要と言えるでしょう。特に犬の貧血は原因が様々で、対処を誤ると危険な状態に陥る可能性があるので、注意しなければいけません。ここでは、愛犬が貧血になってしまう原因や対処の方法、飼い主さんが知っておきたい正しい知識について解説します。

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☆目次☆
1、犬の貧血は放置すると非常に危険
2、犬が貧血になる原因
3、犬の貧血は速やかな治療と正しい判断が不可欠
4、愛犬が貧血になる原因を正しく理解しよう!

犬の貧血は放置すると非常に危険

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●犬の貧血で見られる症状
貧血は血液中のヘモグロビンが減少した状態です。人間と同様、犬も貧血になりますが、その症状は重大な健康被害をもたらす傾向にあります。

ヘモグロビンは呼吸で取り入れた酸素を体内に行き渡らせる働きがあるため、貧血になると酸素不足の状態に陥ります。体の様々な器官の働きが鈍くなるため、少し動いただけで疲れたり呼吸が荒くなるのが主な初期症状です。

また、体を動かすのが億劫になるため、散歩を嫌がるようになります。症状が重篤化すると食べ物や水に口をつけることも嫌がるようになり、筋肉の動きが鈍くなることから呼吸困難に陥るおそれがあります。

そのほかにも、尿や便が赤黒く変色する、口内の粘膜が白く濁るのも貧血の重篤化で起こる症状です。


●貧血になりやすい犬種
犬種によって特徴は様々ですが、中には特定の疾患になりやすい犬種も存在します。ビーグルやパグ、チワワなどの犬種は生まれつき血液の成分を安定させる酵素が足りず、いつも貧血状態の「ピルビン酸キナーゼ欠損症」の好発犬種といわれています。(※)

そのため、これらの犬種は体調管理に気を配っていても貧血になりやすいと言えます。

他の犬種も避妊手術を受けていないメスの犬は貧血になりやすいと言われていますが、これは生理による出血が原因です。また、妊娠によって一時的な栄養不足になり、貧血の症状に見舞われるケースもあります。

※ビーグル、パグ、チワワがなりやすいと言われる「ピルビン酸キナーゼ欠損症の溶血性貧血」
症例が少ないため、好発犬種と特定はできませんが、ビーグルやチワワ、パグなどで発症したという報告があります。
ピルビン酸キナーゼ欠損症とは遺伝性の病気で、ピルビン酸キナーゼという酵素が足りなくなり、赤血球が破壊されて貧血が起こる病気です。

●死亡するおそれもある犬の貧血
犬にとって血液中のヘモグロビンが減少する貧血は非常に危険な症状です。酸素を運ぶヘモグロビンが減少すると、それぞれの器官に十分な量の酸素が行き渡りません。

犬は頻繁に体を動かす動物ですから、貧血の状態になると少し動いただけで酸素不足の状態になり、ひどく疲れてしまいます。

思うように体を動かせないことがストレスになり、心身共に不健康な状態になってしまうでしょう。貧血が重篤化すると筋肉の機能にも悪影響が及び、呼吸もままならない状態になります。

症状が悪化すると死亡するおそれもあることから、早急な治療が必要です。
 

犬が貧血になる原因

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●飼い主さんの知識不足が原因のケース
愛犬の体調管理に気を配っていても貧血を患ってしまうことがありますが、飼い主さんの知識不足が原因のケースも少なくありません。

多くの場合、人間用の食べ物を与えたことが貧血の原因になります。もっとも危険とされているのがタマネギやニラ、ニンニクなどです。
これらの野菜に含まれている成分は犬にとって有毒であり、体内に入ると貧血を引き起こします。少量でも死亡するおそれがあることから、犬が欲しがっても絶対に与えてはいけません。

人間用の食品は見た目ではネギなどの危険な野菜が使われていることが分からない物もあるため、犬には与えない方が良いでしょう。

特に人間の食べ残しを犬の
食事として与えるのは危険な野菜を食べてしまうリスクの増大に繋がるので避けましょう。ネギなどの食材そのものでなくても、煮込んだ煮汁や少しだけ混ぜたというものも同様です。

しかし犬にとっては有毒な成分ですが、人間の場合は体内で分解されるので健康上の問題はありません。そのため、自分は平気だから飼い犬に与えても大丈夫と誤った判断をしてしまいがちですので、注意が必要です。

●寄生虫が原因のケース
ノミやダニなどの吸血性の虫によって貧血が引き起こされることもあります。吸血によって体内の血液が減少し、貧血の状態になってしまうのです。

体が小さい子犬や体力が低下している老犬が虫の吸血による貧血になりやすいと言われています。また、ダニによる吸血で寄生虫の
バベシアが犬の体内に入り込み、貧血に見舞われるケースもあります。

バベシアに寄生されると赤血球が破壊され、短期間のうちに貧血が重篤化します。内臓などの器官が正常に働かなくなり、死亡に至るケースも少なくありません。
 

犬の貧血は速やかな治療と正しい判断が不可欠

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犬の貧血は見た目による原因の判別はできないため、素人判断では適切な対処ができません。愛犬が散歩を嫌がる、排せつ物の色がいつもと違うなどの異変が確認できたら速やかに病院で治療を受けさせるのが正しい対処法と言えるでしょう。

貧血は放置しても自然に治ることはほぼありません。逆に症状が悪化し、死亡するおそれもあります。


また、病院で治療を受けてもその後の飼い方が誤っていると再び愛犬を苦しめてしまうことになります。ネギなどの有害な食べ物は与えない、こまめに体を洗ってノミやダニを取り除くなどの対処が愛犬を貧血にさせないための工夫です。

犬種によっては良好な飼育環境でも貧血を患うことがありますので、異変を早期に見つけるためにも定期的な検査を行うようにしましょう。
 

愛犬が貧血になる原因を正しく理解しよう!

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犬は自分で体調不良を訴えることができないので、飼い主さんが体調管理に気を配る必要があります。

犬の貧血は死亡の原因にもなるため非常に危険ですが、倦怠感や食欲の減退など目立たない症状も多く、日頃から愛犬の状態を観察していなければ気づかないおそれがあります。

また、犬に有害な食べ物を与えて貧血になるケースも少なくないため、犬の体の構造や体調管理の方法を正しく学ぶことが飼い主さんの責務と言えるでしょう。
 


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