犬のできものの原因とは?知っておきたい危険なできものの見分け方

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☆目次☆
1、犬にできものが出る原因
2、犬に表れるできものの種類
3、病院に行くべき危険なできものとは?
4、こまめに愛犬の皮膚をチェックしよう!
犬にできものが出る原因
犬のできものは、しこりやイボなどとも呼ばれ、硬さ・色・大きさにもさまざまな違いが見られます。皮膚の表面にできて盛り上がるタイプのほか、皮下組織に発生し見た目ではわかりにくいですが、触るとコリコリとした感触を確認できるようなできものもあります。皮膚が盛り上がる以外に痛みや痒みを伴うものもあれば、無症状の場合もあります。できもの以外の症状がでないものであれば、飼い主さんが見つけてあげないと察知できないケースも少なくありません。外的要因が原因のできものは、皮膚を不潔な状態のまま放置すると発生します。皮膚で雑菌が繁殖し、炎症を起こすことによりできものが形成されるのです。内的要因としては、高カロリー食による脂肪の摂り過ぎや、老犬の場合は加齢による免疫力の低下によって皮膚感染が起こりやすくなることで、できものが生じる場合もあります。
犬に表れるできものの種類

●乳頭腫
乳頭腫は老犬の表皮や粘膜に多く見られるしこりで、カリフラワーのようなイボができるのが特徴で、犬に多く発症する良性の腫瘍。一般的にイボと呼ばれることが多いです。
●乳腺腫瘍
乳腺腫瘍は、犬の前足の脇の下から後ろ足の付け根まで分布する乳腺の腫瘍で、最初は小豆ほどの小さなできものです。悪性腫瘍の可能性は、約50パーセントと高くなっています。避妊手術を受けていない雌犬が悪性の乳腺腫瘍に罹患する確率はおよそ25パーセントですが、発情前に手術を終えれば0.5パーセントまで下げられるので、必要ならば早めの避妊手術を検討しましょう。
●脂肪腫
脂肪腫は、背中や太腿などの皮下組織にできる脂肪組織の良性腫瘍を意味します。似たものとして脂肪肉腫がありますが、これは悪性腫瘍なので脂肪腫らしきものが見つかったら良性腫瘍と決めつけず、慎重な観察が求められます。
●表皮嚢胞
表皮嚢胞は、皮下の嚢胞に角質や皮脂が蓄積することにより生じる赤色の良性腫瘍のことです。できものを摘むと、表皮嚢胞が破れて灰色の老廃物が絞り出されます。ただし、表皮嚢胞が破壊されると痛みを伴うことから、安易に潰してはいけません。
●組織球種
組織球腫は、若い犬の耳たぶや脚部に多い赤色の良性腫瘍です。円形のできものが急激に拡大するため飼い主さんとしては心配してしまいますが、ほとんどの場合は2.5センチ以下で拡大が収まります。
●悪性リンパ腫
悪性リンパ腫は顎・首・脇の下のほか、内股の付け根や膝の裏にあるリンパ節が腫れ上がるできものです。自覚症状がなく、飼い主さんが該当部位を触って初めてしこりの存在に気付くことが多いです。
●肥満細胞腫
肥満細胞腫は、肥満細胞の腫瘍化により形成される悪性腫瘍を指します。しこりの大きさに幅があり、皮膚炎のような症状を伴うこともあるので、診断が難しいできものと言われています。
病院に行くべき危険なできものとは?
ほとんどのできものは無害なものが多く、しばらく様子を見ても問題ありませんが、できものが赤や黒に変色したり、脱毛を伴ったりする場合は要注意です。特に、形状や大きさが変化したり、硬くなったりするできものは悪性腫瘍の可能性があるため、できもののサイズに関わらず、飼い主さんが発見したら直ちに動物病院へ連れて行きましょう。悪性腫瘍は痛みや痒みなどの自覚症状を伴わないので、愛犬の行動から察知するのは難しいでしょう。そのため、飼い主さんが定期的に愛犬の皮膚をチェックすることが大切です。毛量の多い犬種は皮膚の変化に気づきにくいため、ブラッシングの時などに被毛をかき分けて皮膚の様子をしっかり観察しましょう。
また、白・黄色・桃色で直径が1センチ未満のできものは、ウイルス感染による良性腫瘍の可能性が高いため、見つけても慌てて病院に連れて行く必要はありません。自宅で経過観察をして自然治癒するのを待ちましょう。ただし、長期間にわたり治癒しなかったり、痛みや痒みといった症状が酷くなる場合は、一度動物病院で診察してもらうと安心です。
こまめに愛犬の皮膚をチェックしよう!

犬のできものは、放置しても問題ない良性腫瘍と、転移して命を脅かす悪性腫瘍の2種類に分けられます。その区別は素人には難しく、動物病院で精密検査を経なければ診断できません。悪性腫瘍の多くは自覚症状を伴わないので、犬の行動からはなかなか発見できず、気づいた時には進行してしまっている可能性もあります。ブラッシングやシャンプーで皮膚を清潔に保ちながら、定期的に愛犬の皮膚を点検して異常がないかチェックするようにしましょう。