犬のでべそは要注意?おへその役割とでべその犬がなりやすい病気

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☆目次☆
1、犬のおへその位置
2、犬のおへその役割とへその緒の処理
3、注意するべき犬のでべそ
4、愛犬のおへそを確認してみよう!
犬のおへその位置

人間や猫のほか、イルカなどほとんどの哺乳動物にはおへそがあり、もちろん哺乳動物である犬にもおへそがあります。母犬のお腹の中にいるとき、赤ちゃん犬は母犬とへその緒でつながっています。生まれた直後に赤ちゃん犬の臍帯は切られるため、おへそはへその緒の跡です。
犬のおへそは毛で覆われているためわかりにくいですが、お腹の面の胴体の真ん中あたりにあります。犬のおへそは平らになっていて、人間のおへそのようなでっぱりやへこみはありません。お腹は毛で覆われていくため、平らなおへそになっていくようです。
おへそのあたりだけ毛が薄く、おへそがある部分は他の場所と少し異なります。お腹の毛を掻き分けてよく観察すると、平らな傷跡のような犬のおへそをみつけることができるでしょう。
ただし、犬のお腹はデリケートな場所であるため、愛犬が嫌がっているのであれば無理におへそを探さないようにしましょう。
犬のおへその役割とへその緒の処理

犬のおへそは人間のおへそと同じで、赤ちゃんだった頃のへその緒の名残です。へその緒は、母犬からお腹の中の赤ちゃん犬に栄養や酸素などを血液を通して運ぶパイプのような役割を持っています。
自然界では、母犬は子犬を出産したあと羊膜を口で破ってへその緒を噛みちぎり、赤ちゃん犬とつながっている胎盤を食べてしまいます。胎盤を食べ尽くしたあとで、母犬は赤ちゃん犬を舐めてきれいにしてあげます。しかし、へその緒を母犬が噛みちぎりすぎて子犬の皮膚を傷つけてしまうこともあるようです。
母犬が赤ちゃん犬を傷つけてしまうことがないように、愛犬が出産するときは人間がへその緒の処理をするのが好ましいです。子犬のへそから1.5cm〜2cm以上の場所で糸を使ってへその緒を縛り、清潔にしたハサミで切ります。
へその緒を適切な長さで切るのはとても難しく、短く切りすぎると血がとまらなくなり、長く切りすぎても赤ちゃん犬がいじってしまいます。そのため、できれば獣医師やブリーダーさんにお願いするのがよいでしょう。
注意するべき犬のでべそ

愛犬のおへそを見たときに、でべそであった場合は注意が必要です。でべその犬は臍(さい)ヘルニアという病気になる可能性があります。
臍ヘルニアとは、犬のお腹の中にある脂肪や内臓が一部飛び出してしまう病気のことです。ヘルニアとは、身体の中に本来あるべきものが身体の外に出てしまっている状態のことであり、臍ヘルニアとはおへそのヘルニアを表した病名です。
出産して処置されたへその緒は乾燥していき、一週間ほど経つととれてしまいます。そして、生後半年ほどで犬のへその緒は自然に閉塞していきます。しかし、臍ヘルニアは皮膚の下にある臍帯(さいたい)の穴がうまく塞がらないことで発症します。あまり多くはありませんが、でべそであった子犬が大人になる頃には自然にでべそでなくなり、臍ヘルニアが完治することもあるようです。
臍ヘルニアが起こる原因はよくわかっていません。臍ヘルニアは先天性の病気であり、生まれつき臍ヘルニアになってしまう犬が多いです。
臍ヘルニアになりやすい犬種は、日本テリア、エアデール・テリア、バセンジー、ペキニーズ、プードル、チワワ、シーズー、アメリカンコッカースパニエルなどです。
成長や肥満、妊娠、外傷などで腹圧が上昇して後天的に臍ヘルニアが発症することも稀にあります。症状は先天性のものと同じです。
ヘルニアが小さく軽症であるときは、身体の外に飛び出しているのは脂肪組織のみであり、痛みもあまりないようです。しかし、ヘルニアが大きいと腸管の一部が外に出てしまうこともあります。身体の中に腸管を戻すことができないと、腸閉塞になってしまったり、締め付けられて血の巡りが悪くなってしまったりすることもあるため注意が必要です。
臍ヘルニアは手術によって治療します。避妊手術と同時に行われることが多いです。愛犬がでべそで臍ヘルニアかもしれないと思ったら、早めに動物病院を受診しましょう。
愛犬のおへそを確認してみよう!

犬のおへそは毛に覆われていて目立たないですが、愛犬が飼い主さんを信頼して仰向けになり、お腹を見せてくれるときは観察のチャンスです。犬が仰向けになって寝ている姿はへそ天とよばれ、犬がよほどリラックスした状態でないと見ることはできません。
愛犬が仰向けになってくれたときには、愛犬のおへその位置や状態、でべそでないかどうかを確認してみましょう。
ただし、先ほどもお伝えした通り、決して無理に確認しないようにしましょう。