犬も虫歯になる!?犬の虫歯の原因とデンタルケアのポイント

「気になるな・・・」と感じつつ、そのままにしているとどんどん進んでしまう歯周病。人間も、ですが、歯は健康を維持する上で大変重要です。
きれいな歯や歯茎を保つために、子犬の頃からのケアがポイントになります。子犬を迎えたらできるだけ早く、乳歯のうちから歯のケアを始めましょう!
もちろん、成犬になってからでも遅くはありません。ひどくなって手術をしなければならなくなる前に、しっかりとデンタルケアをしていきましょう。
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目次
1、犬の虫歯と口内トラブルの仕組み
2、犬の虫歯の原因
3、犬の虫歯予防のポイント
犬の虫歯と口内トラブルの仕組み

☆犬も虫歯になる
「犬の歯が人間みたいに黒くなっていることってあまり見たことが無いな」と思う方も多いのではないでしょうか?
そうなのです、もちろん犬も虫歯になることはあるのですが、人間ほど頻度は多くありません。
犬の虫歯の発生は非常に少なく、歯のトラブルは歯周病がほとんどです。
この理由は、後ほどお伝えしますね。
虫歯が少ない犬が、虫歯になってしまうとどうなってしまうのか?それは、全身麻酔をしての治療が必要になります。人間同様、ひどい虫歯の場合は抜歯することが多くなります。
人間は、部分麻酔で何とか我慢しますが、犬たちはそうはいきません。
「痛かったら手を挙げてくださいね」というわけにもいきませんし、そもそも何で歯を治療しているのか本犬達は理解できないので、必死で逃げようとする子達がほとんどです。
スケラーで歯石を除去などだけでしたら無麻酔でやることもありますが、ひどい歯周病や抜歯、虫歯の治療などはほとんどが全身麻酔による治療になります。
☆犬が虫歯になりにくい理由
1、歯の形状
犬の歯は薄く尖っているため、虫歯菌が溜まりにくく繁殖しにくい形になっています。
2、アミラーゼが少ない
人の唾液に多く含まれているデンプンを糖に分解する酵素「アミラーゼ」が犬の唾液にはほとんど含まれていません。
そのため、虫歯菌の餌となる「糖」が口内に溜まりにくいのです。
3、犬の口内はアルカリ性
人の口内は弱酸性ですが、犬の場合はアルカリ性です。アルカリ性の場合、虫歯菌が繁殖しにくいのです。
虫歯菌は糖を分解して酸を出し、歯を溶かしていきます。
そのため、アミラーゼが少ない=糖が溜まりにくい=酸を出しにくい=虫歯になりにくい
ということになります。
しかし、犬の場合は歯垢が石灰化して歯石にはなりやすいため、虫歯ではなく歯周病が非常に多いということになります。
犬の虫歯の原因

☆人の食べ物を与えすぎている
人の食べ物は、犬の食べ物に比べて糖分が多いため、虫歯の餌になりやすいです。
ちょこっとならと人用のパンをあげたり、クッキーをあげたりしていませんか??
☆甘いおやつを与え過ぎている
人と同じ様に犬も甘いおやつを食べれば虫歯の原因になります。
犬用であっても、糖分が多いものはなるべく避けてあげた方が虫歯にはなりにくいです。
また、濃い味付けがされたおやつは特に糖分が多いので虫歯菌を活性化させます。
おやつの与え過ぎは、主食の好き嫌いや肥満にも繋がるので与えすぎには注意しましょう。
☆人の虫歯がうつっている。
いつも愛犬とはチューしています!という飼い主さん、多いのではないでしょうか?また、愛情表現として愛犬から飼い主さんの口元を舐めたりすることもありますよね。
でもこれ、実は飼い主さんの口腔内にある虫歯菌を愛犬に移してしまっている可能性があるのです。
直接チューでなくても、人が齧った食べかけの食べ物を愛犬にあげるなど、間接的な接触でも虫歯菌はうつるのでご注意ください。
虫歯になりにくいとはいえ、わざわざ原因を作ってしまうのも良くないので、虫歯の事を考えれば、なるべくチューや、齧ったものをあげるなどはしないか最低限にすると良いですね。
☆歯周病になっている
歯周病をきっかけに虫歯に発展する場合はあります。
歯周病になると、人間同様歯茎が下り、歯の根元に歯垢がたまりやすくなるので、そこに虫歯菌が溜まることで虫歯になってしまう可能性があります。
犬の虫歯予防のポイント

☆歯磨きをする
理想は毎日毎食後ですが、最低でも週2〜3日は口の中をチェック、歯磨きをしましょう。
犬は基本的には口周りを触られることが苦手なので、まずは口を触られることに慣れさせましょう。
決して口を掴んだり、無理矢理口を開けたりしないように!
最初は低カロリーのおやつをあげながら口元を触るだけのトレーニングをしていくと良いかと思います。
また、飼い主さんが「面倒臭いな・・・」「嫌だな」と思っているとその気持ちが愛犬にも伝わってしまいます。歯磨きをする時には飼い主さんも愛犬も楽しく行いましょう。
最初は無理をする必要はありません。慣れるまでは自分のペースで徐々に回数を増やしていきましょう。
☆デンタルガムを与える
犬用のデンタルガムは楽しく遊びながら歯に付着している歯垢や歯石の除去ができます。
デンタルガムの他にアキレスなどを噛ませている方も多いですね。
ただし、デンタルガムやアキレスだけでは取りきれない歯垢や歯石がありますので、あくまでも補助として、メインは歯磨きをするようにしましょう。
☆口臭や仕草を日々チェックする
毎日愛犬とスキンシップを取ることで、口を触られるのを嫌がったり食事をし辛そうにしていたりと変化に気が付けます。
1日の内、何回かは愛犬とじっくり向き合う時間を作ってあげられると良いですね。
犬は虫歯になりにくいと言われてはおりますが、それでも油断は禁物。予防がいかに大事かになってきます。虫歯になってしまった場合、治療のリスクは大きいため日頃から虫歯の予防を徹底しましょう。
人も犬も、歯の健康、とっても大事です。いつまでも食事やおやつをおいしく食べたいものですよね。
そのためには日頃の予防が必要不可欠になってきます。
人の歯石は20日位かけて作られるのに比べ、実は犬の場合は2〜3日で歯垢が石灰化し、歯石になってしまいます。
歯石になる前の歯垢に関して言えば、犬も人も変わらず食事をしてから6〜8時間後と言われています。
そのため、いかに歯石にしないために歯垢を除去することが重要になります。
今日からでも、愛犬のためのデンタルケア、やっていきましょう♪
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written by misato ezura