なぜ犬は雷を恐がるの?雷の音を嫌う理由と今すぐできる雷対策

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☆目次☆
1、犬が雷を嫌がる理由
2、一緒にいるときにできる雷対策
3、留守中に雷が鳴った時の対策
4、極度に雷を恐がる場合は動物病院に相談を
5、雷による恐怖心を和らげてあげることが大切!
犬が雷を嫌がる理由

犬は元々野生で暮らしていたため、雷が危険なものだということが本能に刻み込まれています。そのため、雷を嫌がるのは自然なことです。
さらに、犬は聴力が優れていて、人間よりも広い範囲の音を聞くことができるだけでなく、遠く離れた音も聞き取ることができます。その聴力の良さから雷の音を過剰に聞き取ってしまい、突発的に大きな音が鳴る雷を嫌がる犬が多いです。
また、成長する過程で雷に関して何か嫌なことを経験していた場合、それがトラウマになっている可能性もあります。近くに落ちた雷によって恐怖を感じるほど大きな音を聞いてしまったり、雷による停電で生活空間が脅かされたと感じたりするなど、トラウマの形は様々です。
雷が鳴るとそのトラウマが呼び起こされて、逃げ出そうとしたり、情緒が不安定になったりします。
飼い主さんの様子から学習して、雷は怖いものだと決めつけてしまうパターンもあります。
雷が鳴った際に、飼い主さんが怖がったり落ち着きをなくしたりすると、犬は雷を「飼い主さんの様子をおかしくさせるもの」だと解釈してしまいます。犬は人の感情を敏感に察知できるため、飼い主さんの不安を感じ取ってしまうことで、一緒に不安になってしまうこともあります。
また、子犬の頃に母犬が雷を怖がっていると子犬も怖がるようになる場合もあります。
一緒にいるときにできる雷対策

飼い主さんが犬と一緒にいる時に雷が鳴った場合、まず飼い主さんは何もしないように心掛けましょう。雷はあくまでも生活の一部で、特に問題はないものだと犬に理解させるためです。雷が落ちたタイミングで大きな声を出したり、激しい動きをしたりするなど、リアクションをしてはいけません。
飼い主さんが動じずにいつも通り振舞っているだけでも、雷に対する犬の恐怖心が薄れる可能性があります。
また、大きめの生活音を出して、雷の音をかき消すのも効果的です。その際に出す生活音は、テレビや掃除機の音など、あくまでも日常と変わらないものを選びます。雷の音をかき消すためであっても、日常的ではない音は犬の恐怖心を煽る恐れがあるので避けましょう。
また、今は音慣れトレーニングをするためのCDも売っています。雷の場合、光や振動もあるので必ずしもCDを聞いていれば音に慣れるというわけではありませんが、効果がある子ももちろんいるので、トレーニングの一環として、こういったものを利用するのも良いでしょう。
留守中に雷が鳴った時の対策

留守番中など、雷が鳴った時に飼い主さんが一緒にいてあげられない場合もあるでしょう。雷に備えて、家の中に犬が安心できる場所を作っておくと安心です。
ケージやかごなど、ある程度の狭さを感じられる場所を用意してあげれば、雷が鳴った時に不安を感じた犬がそこに逃げ込み、恐怖心を和らげることができます。
ただし、その安心できる場所は、普段から犬に馴染ませておく必要があります。お気に入りのタオルやおもちゃなどをケージに集めたり、その場所でおやつをあげたりして、犬にとって居心地の良い場所というイメージを育んであげましょう。
また、天気予報で雷が鳴りそうだと予想できる場合は、テレビやラジオをつけたまま外出するのも効果的です。その音が雷の音をある程度遮って、犬が恐怖心を感じにくくなります。
極度に雷を恐がる場合は動物病院に相談を

飼い主さんができる対策を実践しても効果がなかったり、雷によって体調不良などの酷い症状が出たりするようであれば、動物病院に相談することも考えましょう。
場合によっては、雷が鳴った時のみ、抗不安薬などの投薬治療を行って、パニックを抑えられることがあります。
また、犬種によって最適な雷対策が異なることもあります。愛犬にあった適切な対策を教えてもらうことで、犬の恐怖心をしっかり取り除いてあげられるかもしれません。
雷による恐怖心を和らげてあげることが大切!

人間は雷のメカニズムを知ったり慣れたりすることで、大人になれば自然と恐くなくなる人が多いです。しかし、犬の場合はなぜ激しい光や大きな音が発生するのかが理解できないため、いつまでも恐怖を感じてしまいます。
そのため、恐怖心が少しでも和らぐよう、飼い主さんが工夫をしてあげなければなりません。普段から雷に備えて対策を実践し、愛犬が安心できるようにしてあげましょう。