犬に「お手」のしつけは必要?お手の持つ意味と効果的なしつけの方法

毎日ごはんを与えたり散歩に連れて行ったりすれば、自然に交流できる場面も多いでしょう。
コミュニケーションの中で飼い主さんとの主従関係やルールを教えるためには、しつけも大切です。
中でも「お手」は、しつけのうえで重要な意味を持っています。
今回は「お手」の持つ意味と効果的なしつけの方法について解説します。
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☆目次☆
1、しつけで「お手」は必要?
2、「お手」と「おかわり」の違い
3、「お手」のしつけ方のコツ
4、愛犬にあったコミュニケーションの方法を見つけよう!
しつけで「お手」は必要?

お手は、「待て」「おすわり」「ハウス」といったコマンドの基本となるものです。
最もシンプルな犬のしつけとして知られていますが、お手は単なる芸だけではなく、「しつけ」の一環として役に立つことがたくさんあります。
飼い主さんとしっかり目を合わせてお手をするようになると、愛犬は飼い主さんの表情から求められることを読み取るスキルも身につけられ、よりコミュニケーションが深くなるでしょう。
また、お手に慣れてくると爪切りやブラッシングなどもやりやすくなります。
さらに、愛犬と対面することで、目の充血や鼻の湿り具合に加え、吐息の臭いや舌の状態もわかりやすくなるので、お手の仕方によってその日の機嫌や健康状態も把握できるようになります。
また、なぜかおでかけに行くと、お子さんやわんちゃん好きな人が愛犬に近付いてきて「お手」と言われた経験ありませんか?
特に子犬のうちにお手を覚えておくと、家族以外の人とコミュニケーションを取るきっかけになり、子犬の社会性にも役立ちますので、「お手」を教えておくと良いですよ。
「お手」と「おかわり」の違い

お手は、左右どちらの前足でも良いわけではありません。犬の差し出す前足によって使い分けすることが通例となっています。
一般的には、犬の右前足を飼い主さんの左手に乗せるのが「お手」、犬の左前足を飼い主さんの右手に乗せるのが「おかわり」です。(逆だからといっていけないわけではないので、もし逆で教えていた場合でも、教え直すと愛犬が混乱するのでそのままにしておくのをお勧めします。)
犬は左右の感覚が優れており、根気良く教えればお手とおかわりの違いを習得することができるでしょう。同じお手でも左右で要求内容に違いがあることを学ぶと、犬はコマンドに対する集中力が高まり、他のコマンドを教える際にも効率アップが期待できます。
愛犬がどうしても片方の前足しか上げようとしない場合は、飼い主さんが両手のひらを差し出し「右手に乗せたらお手」「左手に乗せたらおかわり」という風に区別させます。
最初は片手ずつ出してお手をさせ、左手に乗せた時だけおかわりを与えるようにすると、徐々に愛犬が理解しやすくなるでしょう。
「お手」のしつけ方のコツ

お手を覚えさせる時は、まず「お手」と口頭で指示します。飼い主さんが黙って手を出し、犬がお手をしただけでは、他のコマンドの訓練に繋げられません。
また、犬の集中力が続くのはせいぜい5分から10分程度なので、短時間の訓練に留めることが必要です。訓練が上手くいかなくても、犬が飽きてきたら一旦取りやめにして長時間拘束することは避けましょう。
あまりしつこく訓練すると、犬の嫌気がさして訓練自体を拒むようになってしまいます。犬の機嫌の良い時を選んで、毎日少しずつ粘り強くしつけましょう。散歩や飼い主さんと一緒にボール遊びなどをした後など、犬のテンションが上がっている時にお手の訓練をすると効果的です。
お手ができなくても叱らず、愛犬が上手くお手をできた時だけ褒めるようにしましょう。最初は愛犬の好きなおやつを用意して、お手ができたら少しだけ与えるようにします。
なかなかお手ができない場合も、訓練に付き合ってくれたら少しご褒美をあげてかまいません。ただし、おやつを与えすぎると健康を害するため、いつもあげているドッグフードや、もし特別感を与えたいならば手作りのもの、ローカロリーのものを利用すると良いでしょう。
また、上手くお手ができた時も、喜びのあまりお手をした犬の前足をつかんだり、握ったりしてはいけません。犬は肉球を握られることを嫌がります。お手ができたらすぐ前足を下ろさせ、軽く頭や首筋を撫でてあげるくらいに留めましょう。
愛犬にあったコミュニケーションの方法を見つけよう!

犬は賢い動物なので、飼い主さんがきちんとしつければ様々な能力を発揮します。お手ができることに大した意味はないと軽視せず、コミュニケーションの一つとして考えましょう。
教える時期はなるべく早い時期の方がより良いかと思います。
ただし、手や肉球を触られたくないなど、過去のトラウマなどによりどうしてもお手が苦手な犬もいます。
粘り強いしつけは重要ですが、ある程度訓練しても身につかないなら無理強いする必要はありません。愛犬にあったコミュニケーションの方法を見つけてみてください。