犬の介護は何歳から?老犬の介護の内容やポイント・注意点を解説

愛犬が高齢に差し掛かり、犬の介護を意識し始めたという方もいるのではないでしょうか。
犬はいつ頃から老犬と呼ばれる年齢になり、さらに介護が必要になってくるのは何歳からなのか、初めての介護ではわからないことも多いでしょう。
そこで今回は、老犬の介護が始まる年齢や介護の内容、さらに介護を行う上での注意点などを解説します。
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1、老犬の介護が始まる年齢
2、老犬の介護の内容
3、老犬の介護を行う上での注意点
4、老犬の介護を理解して、愛犬と楽しく過ごそう!
老犬の介護が始まる年齢

犬は人間とは異なる年の取り方をします。生後1年半~2年で成犬になり、そこからは1年あたり小型犬で人間の4歳分、大型犬では人間の7歳分の年を取っていきます。(※諸説あります。)
何歳から老犬にあたるかは犬により差がありますが、おおよそ6~10歳あたりからシニア世代に入るというのが一般的な認識です。
そして、シニア世代に入ると成犬時代にできていたことが、老いにより困難になるなどの変化が見られます。このような老いの兆候が表れ始めたら、介護に向けて具体的に動き出すタイミングと考えられます。
老犬の介護の内容

老犬介護とは具体的にどのようなことを行うのでしょうか。ここでは、老犬介護の内容として代表的なものを紹介します。
●排泄の補助
歳をとると犬も人間と同じように、足腰が弱り始めます。そのため、しっかりとした姿勢を保ったまま排泄をすることが難しくなります。
決まった場所でトイレができなくなったならトイレの場所を増やす、移動がゆっくりになりトイレまで間に合わないようなら犬用のおむつを利用するなど、まずは失敗の内容に沿った介護を行いましょう。
●食事での工夫
食事の仕方にも老化を感じる変化が表れます。体の筋力が落ち、食事をとる姿勢を維持し続けるのが困難になったり、味覚・嗅覚が衰え食欲を刺激され辛くなったりすることで、食事の量が減る・食事がうまくとれなくなることがあります。
食事の介護では、犬が食事をしやすいようご飯の器を台にのせる、食欲をそそるような嗜好性の高いご飯をミックスするなど、食事面での工夫が必要です。また、老化によって嚥下機能が落ちる犬もいるので、ご飯をやわらかくする、細かくするなどの対応が必要な場合もあります。
※急に食べなくなったり、お腹を壊したりした場合は老化ではなく何か病気が潜んでいる可能性があるので、病院で一度診てもらいましょう。

●歩行のサポート
老犬になると足腰の筋肉が衰え、若い頃のように自由に動き回れなくなります。そのため、部屋の中であまり歩かなくなったり、大好きだった散歩を嫌がったりといった変化が出てくることがあります。
しかし、適度に歩くことは犬の健康維持に欠かせません。そこで、老犬でも歩きやすいようサポートを行うことも大切な介護の一つです。例えば、歩きやすい平坦な道に散歩コースを変更したり、散歩の途中で犬が歩かなくなってしまったときのために、カートや抱っこの準備をしておいたりすると良いでしょう。
また、家の中で老犬が歩きやすいようにバリアフリー化するのも効果的です。
例えば、フローリングのお部屋に滑らないマットを敷くや、靴を履かせて滑らないように、またはお散歩で擦れて怪我しないように、または介護用ハーネスで身体を支えるなど今は様々なグッズがあるので揃えておくのも良いですね。
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老犬の介護を行う上での注意点

老犬の介護を行う上で最も意識したいことは、犬の衰えを受け止めることです。今まではできていたことができなくなったこと、お世話の手間が増えたことでイライラしてしまうことがあるかもしれません。
しかし、老いは犬自身でもどうすることもできないのです。飼い主さんに叱られることで、老犬は落ち込み、それがストレスとなってさらなる失敗に繋がる可能性もあります。
介護が必要になるほど愛犬と長い時間を過ごせているととらえ、より一緒の時間が楽しいものになるよう介護の仕方を考えてみてください。
もし、介護についてわからないことがあれば、自分1人で悩まずにかかりつけの獣医などにも相談しましょう。
老犬の介護を理解して、愛犬と楽しく過ごそう!

老犬のサポートは飼い主さんの理解が必要不可欠です。介護にはさまざまな手間がかかりますが、その1つ1つが愛犬の暮らしを豊かにし、健康的な生活を送るための支えになっていると考えれば、やりがいに繋げられることでしょう。
犬も人間も、いつかは老いて介護が必要となります。介護への理解を深め、愛犬が老いても元気に楽しく過ごせるようサポートしてあげましょう。
シニアにはシニアの、若い頃とはまた違う“愛おしさ“があります。
もちろん、介護となると綺麗事だけでは済まないこともたくさんありますが、ゆっくりゆっくり愛犬が楽しいシニアライフが送れるよう、飼い主さんもゆっくり楽しくリラックスして過ごせるとお互い良いですね。