犬の去勢はしない方がいい?去勢手術のメリットとデメリット

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☆目次☆
1、犬が去勢手術を受けるメリット
2、犬が去勢手術を受けるデメリット
3、去勢をする最適な時期
4、愛犬へのメリットとデメリットを考えて去勢の判断を!
犬が去勢手術を受けるメリット

●犬のストレスが減る
オスの犬は、発情中のメスの匂いを嗅ぐと興奮し、本能的に交尾をしたくなります。去勢手術をせずに繁殖や性行為を我慢させるのは、犬にとって大きなストレスとなります。去勢をすることで交尾欲などの性的な欲求のストレスを消すことができるだけでなく、飼い主さんが望まない繁殖を防ぐこともできるのです。
●マーキングやマウンティングなどの改善に繋がる
なわばり意識の強い犬は、自分の存在をアピールするために、あちこちにおしっこをひっかける「マーキング」という行為を行います。成熟のタイミングで去勢を行うことにより、男性ホルモンの分泌が抑えられ、マーキングを軽減することができます。犬が行う性行動の一つに、別の犬や人間に抱き着き、自分の腰を押しつける「マウンティング」があります。全ての犬に効果があるわけではありませんが、去勢をすることによりマウンティング欲が収まる可能性があります。
●怪我や病気の予防に繋がる
去勢することで、発情期の攻撃性が和らぎます。これによりオス同士の犬での喧嘩を抑制し、怪我の予防に繋げることができます。去勢手術ではオス犬の睾丸を取り除き、繁殖能力を失わせます。そのため、去勢することにより精巣や前立腺の病気、お尻の病気などを予防する効果が期待できるでしょう。去勢をして病気になる確率を少しでも低くすることで、愛犬に健康的に長生きしてもらうための一助となります。
犬が去勢手術を受けるデメリット

●肥満になりやすくなる
去勢をすると、性ホルモンの分泌バランスが崩れてしまうことがあります。これにより、基礎代謝が減少したり、食欲が増したりすることがあります。また、去勢するとなわばり意識や運動意識が低下し、必要カロリーも15~25%低下すると言われています。今までと同じ量の食事を与えると、カロリーオーバーにより犬は太りやすくなってしまいます。去勢をした後は食事量を減らしたり、散歩の時間を長くしたりするなど、運動量を増やすように心がけましょう。
●身体への負担
去勢は、健康な身体にメスをいれて生殖器官を取り除くことになります。病犬や高齢になってからの去勢は、身体への負担が大きくなるので注意が必要です。また、去勢手術は全身麻酔をかけて行います。まれにですが、麻酔による事故というのも発生する可能性がありますし、使用することにより身体へ負担が生じることもあります。去勢をする場合はしっかりと体調を整え、術前検査をしっかりとすることが大切でしょう。
去勢をする最適な時期

去勢は生後6ヶ月~1年頃までに行うのがベストです。以前は、早すぎる去勢は発育不良や色々な問題を起こすと言われていましたが、現在では生後3ヶ月齢以前に去勢手術を行っても、骨格成長などに影響は無くほとんど合併症も起こらないと報告されています。
ただ、幼齢すぎるうちに去勢をすると、肥満傾向が高まる可能性があるといった研究結果もあり、一般の家庭犬であればそれほど急ぐ必要はないでしょう。
犬種差や個体差はありますが、犬は通常生後6ヶ月~10ヶ月で性成熟を迎え、心身ともに成犬となっていきます。成犬になってから手術を受けると、マーキングなどの習慣がついてしまっている場合にその行動がなおらないこともあります。
また、手術は健康な身体に麻酔をしメスを入れることになるので、高齢期に入る前に受けさせた方が良いでしょう。かかりつけの獣医師と相談しながら、愛犬にベストな去勢の時期を飼い主さんが決めてください。
愛犬へのメリットとデメリットを考えて去勢の判断を!

去勢することにより、病気の予防や性欲に伴うストレスの軽減、行動の改善などに繋げることができます。しかし、去勢には太りやすくなったり、身体への負担がかかったりするデメリットもあります。去勢手術を行うのは義務ではありません。愛犬の状態や気持ちを考えたうえで、去勢手術を受けるかどうかしっかりと考えてから判断するようにしましょう。