犬の「ものもらい」の主な原因とは?愛犬を辛い目の症状から守ろう

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☆目次☆
1、犬のものもらいの主な原因
2、犬がものもらいになった時の治療法
3、大事な愛犬をものもらいから守ろう!
犬のものもらいの主な原因

目の縁にポツっとしたイボのようなものができることを、ものもらいと呼びます。一言でものもらいと言っても原因はさまざまです。
●麦粒腫(ばくりゅうしゅ)
麦粒腫は、黄色ブドウ球菌と呼ばれる細菌が犬のまぶたや、その縁に感染することで化膿して腫れが生じます。具体的な症状としては、全体的にまぶたが腫れ上がったり、まぶたの周りに小さなできものができたりします。また、痛みを伴うこともあります。
このような症状は、健康な犬であればもともと備わっている免疫力で未然に防止できるものですが、幼犬やシニア犬のように免疫機能が低い犬は感染しやすく、発症するケースが多く見られます。
●霰粒腫(さんりゅうしゅ)
犬のまぶたの周りには、油分を分泌するマイボーム腺と呼ばれる器官が存在しています。
このマイボーム腺は、油分を分泌することによって、涙が蒸発するのを防ぐという大事な役割を担っているのですが、何らかの理由でそこから流れ出るはずの油分が詰まってしまって炎症を引き起こす場合があります。
その詰まった分泌物が溜まり腫れたものが霰粒腫です。麦粒腫と見分けがつきにくいですが、まぶたの裏の結膜に乳白色の皮脂の塊ができることが特徴です。
●マイボーム腺腫
マイボーム腺腫というのは、その名の通り、マイボーム腺にできる腫瘍のことです。
基本的に良性の腫瘍なので、命に関わるような重篤な状態を引き起こす可能性はあまりありませんが、なぜそのような症状が起きるのかについては、いまだはっきりとは分かっていません。
良性と言っても、何もせずにそのまま放置していると徐々に大きくなり、視界を遮ったり、角膜に傷をつけたりするおそれがあります。
犬がものもらいになった時の治療法

※写真の子はものもらいの子ではありません。
ものもらいの治療法は原因によって異なります。正しい治療を施すためにも、早めに原因を特定することが重要です。もし目の異変に気づいたら、なるべく早めに獣医の診断を仰いだ方がよいでしょう。
●麦粒腫
麦粒腫は、細菌の感染によって引き起こされるものなので、治療には抗生物質やステロイド剤が用いられます。目薬や眼軟膏、飲み薬など、いくつかの薬の種類がありますが、全身投与が必要な場合もあります。早期に治療を始めれば比較的短期間で治癒が可能です。
●霰粒腫
霰粒腫は、マイボーム腺に油分が詰まって生じるため、治療するためには油分が詰まっている部分を切開し、詰まって固まっている物質を取り除く必要があります。
また、ものもらいの周りが腫れている場合には、同時に目薬や飲み薬を用いて、抗生物質や消炎剤を投与することもあります。一度治療すれば完全に治癒することが多いですが、中には何度も再発を繰り返す場合もあります。
●マイボーム腺腫
マイボーム腺腫は、放っておくとどんどん大きくなったり、癌化して悪性のものになったりするおそれがあるため、見つけたらなるべく早めに切除しなければいけません。
切除には、突起物を切除して縫い合わせるやり方の他に、電気メスやレーザーを用いて対象箇所を焼き切る方法などがあります。
大事な愛犬をものもらいから守ろう!

ものもらいは免疫力の低い子犬やシニア犬がなりやすいと言われていますが、原因によってはどの犬でも起こる可能性があります。ただし、残念ながらそれらの原因をすべて予防することは困難です。
人間のように汚れた手で目に触れないように注意することも犬には難しいうえに、そもそもマイボーム腺腫のようになぜ起きるのか原因が分かっていないものもあるからです。
ものもらいができてしまったら、なるべく早く動物病院で適切な治療を受けましょう。早めの治療で状態を悪化させないことが、愛犬を辛いものもらいの症状から守るためには重要なのです。
ちなみに、「ものもらい」は西日本では「めばちこ」と呼ぶことが多いみたいですね。

※写真の子はものもらいではありません。
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