犬の反抗期はどうすればいい?反抗期の特徴と上手く対応する方法

個体によって差はあるものの、従順だった愛犬が突然反抗的になると、飼い主さんはどうしたらよいのかわからなくて悩んでしまうでしょう。
人間と違って言葉で反抗できない犬の反抗期には、どんな特徴があるのでしょうか。
今回は、犬の反抗期の原因や特徴、その対応する方法について解説します。
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☆目次☆
1、犬の反抗期の原因とは?
2、犬の反抗期の特徴
3、犬の反抗期に上手く対応する方法
4、愛犬と一緒に反抗期を乗り越える覚悟を持とう!
犬の反抗期の原因とは?

犬の反抗期は、人間と同様に思春期を迎える時期に訪れます。犬も思春期にはアイデンティティが確立し、個性が目立ち始めます。
すると、自分の好みや縄張り意識が強まり、こだわりや自己主張が強く見られるようになります。
また、大人への移行期の特徴として、自信がついてくることで、飼い主さんの言いなりにはなるまいという対抗心も芽生えると言われています。
特に、オス犬は思春期に性ホルモンの分泌が増え、闘争心や警戒心が強まって反抗的な態度を示すようになります。
思春期までに基本的なしつけができていないと、本能的な行動が全面に出てしまい、扱いが難しくなります。
一方、きちんとしつけができている犬は、思春期を迎えても本能的な恐怖心に怯えることがなく、比較的落ち着いて反抗期を乗り切ることができるでしょう。
犬の反抗期の特徴

人間の反抗期とは異なり言葉で反抗できない犬は、態度で飼い主さんへの反抗を示します。
●飼い主さんの言うことを聞かなくなる
いつも「おすわり」や「待て」といった簡単な命令に素直に従っていた愛犬が、いくら指示してもそっぽを向いて無視するようなことがあれば、反抗期が到来した可能性があります。
ここで重要なのが「諦めない」事です。
愛犬はこの時期、ある意味飼い主さんを試している部分もあります。ここで諦めてしまうと、例えばおやつを持って待たせている時になかなか待たずに、「まぁ、いいか」とおやつをあげてしまうと、「なんだ、やらなくてもおやつもらえる」と察してしまい、きちんと指示に従わなくなることがあります。
おやつならまだ危険ではありませんが、例えば本当に危険な時、横断歩道で車が通り過ぎるのを待っている時など、待てを聞かずに飛び出そうとしてしまうなど、事故に繋がりかねないので、飼い主さん側も妥協しない、ということが大切です。
●頑固な態度を見せる
急に執着心が強まり、居場所や散歩コースなどについて異常なこだわりを見せるようになることもあります。特定の玩具などにも強くこだわるようになり、常に離さなくなったり、飼い主さんが取り上げようとすると猛烈な勢いで怒ったりすることもあります。
●トイレと違う場所で排泄する
トイレを覚えていたはずなのに、決められた場所で用を足さずに、わざとトイレ以外の場所に排せつすることも反抗期の特徴と言えるでしょう。飼い主さんが叱っても、その指示を無視するかのように家中のあちこちで排尿を繰り返す場合もあります。
我が家の場合、あちこちで、というよりも叱られた腹いせに“わざと“トイレ以外で排泄したり、留守番が嫌で“わざと“排泄したりというパターンが多かったです。
明らかにわざとの場合、叱っていました。
叱る時も、短く「ダメ」「NO」などわかりやすく叱るのが良いです。
感情的になって、いつまでも「だめでしょ、こんなところでしては。何度言ったらわかるの!」などダラダラ叱ってしまうと、愛犬は何のことだか理解できず、あまり響いていないことが多いです。
子犬のトイレトレーニングで覚えている最中の時は、本犬も覚えようとしている時ですので決められた場所ではないところに排泄をしても決して叱らない様にしてください。
叱ってしまうと、排泄すること自体がいけないことだと思って室内で排泄をしなくなってしまう可能性もあるので注意が必要です。
犬の反抗期に上手く対応する方法

反抗期は一時的なものと思って、甘やかしたり放置したりするのは危険です。反抗することが通常の状態になってしまい、思春期を過ぎても飼い主さんの指示を全く聞かなくなる場合もあります。犬の反抗的な行動に向き合い、適切に対応する必要があります。
●指示に従ったら褒めてあげる
犬が飼い主さんに向かって吠えたり唸ったりするとつい叱りたくなりますが、反抗期であることを踏まえて、むやみに怒らないようにすることが大切です。
愛犬が思春期の過敏な時期を迎えていることを忘れず、荒れている間は静かに見守ります。
ただし、その期間に少しでも指示に従えば「よくできたね」と目一杯褒めてあげましょう。飼い主さんはいつも寄り添ってくれると愛犬が理解できるようになれば、反抗的な態度をとっていてもいずれ飼い主さんの思いは愛犬に通じます。
●気の済むまでこだわりに付き合ってあげる
犬が頑固に執着する物に対しては、無理やり取り上げようとせず、そっとしておきましょう。
ただし、散歩中に座り込んでしまって帰ろうとしない場合など、飼い主さんを困らせる状況では、毅然とした態度を見せなければなりません。主人は犬ではなく、飼い主さんであるという主従関係を学習させることが重要です。
●トイレトレーニングを辛抱強くやり直す
決められた場所で排泄せずあちこちで糞尿をしてしまうときは、放置せずに繰り返ししつけ直すことが必要です。諦めてしまうと、思春期が過ぎてもそのままどこにでも排泄する習慣が根付いてしまうこともあります。
オス犬の場合はマーキングの意味もあるため、場合によっては去勢手術を受けさせることも考えましょう。
ただし、去勢手術をしたからといって必ずしもマーキングが無くなるわけではありません。
愛犬と一緒に反抗期を乗り越える覚悟を持とう!

犬の反抗期は思春期の特徴ですが、一時的なものだからそのうち収まるだろうと放置してはいけません。飼い主さんも愛犬の反抗期と真摯に向き合う姿勢が必要です。
反抗期の行動は犬によってさまざまですが、どの行為に対しても辛抱強く適切に対応しましょう。思春期までに足りなかったしつけの部分については、もう一度最初からやり直すつもりで愛犬を指導する覚悟を持ち、愛犬と一緒に反抗期を乗り越えましょう。
我が家の犬たちは、歴代男の子ですが、2才から3才にかけてが一番反抗期でした。こういうものなんだと、辛抱強く「ダメなものはダメ」としっかりケジメをつけつつ、その反抗心を愛犬と一緒に再トレーニングをしたり、色々な事にチャレンジすることにシフトすると、良いかと思います。
また、反抗期の時期はお散歩やドッグランでも注意が必要です。「僕、強い!」「私、強い!」とちょっと勘違い(笑)する時期でもありますので、興奮したらクールダウンする必要があります。
今まで全然大丈夫だったのに、特定の子、同じ犬種の子、同性の子に強がる事もあるので、そんな様子が見られたら、しっかり「待て」で落ち着ける様、トレーニングをしていきましょう。
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